🩺「やはりそうでしたか」──大学病院の先生との、ある“根本的な対話”より

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック、院長の山口裕礼です。
先日、大学病院で長年ご活躍されているある医師の先生に、廊下で呼び止められました。
第一声は、こんなお言葉でした。
「先生のところの患者さんがね、私の外来で“とても評判がいい”って。どうしても一度、お聞きしたくて…」
なんともありがたいことです。そして、そこから少し深い話になりました。
🤧 医師もまた、患者である
その先生ご自身が、実はとあるアレルギー疾患を抱えていらっしゃいました。
もちろん、医学的にはご自身でコントロールもされている。処方も間違いない。
抗アレルギー剤の選択肢や、生物学的製剤の導入も含めたガイドライン通りの対応も、頭では理解している。
それでも、どこかすっきりしない。
だからこそ、私にこう尋ねてくださいました。
「先生なら、もっと根本的なことをご存知なのでは…」
🧠 教科書だけでは語れない“からだ”の話
私は、もちろん標準治療の説明もきちんと行いました。
ですが、その先生が本当に知りたいのは、「自分の体がどうしてこの状態になっているのか?」という問い。
そこで、私はあえて、
薬の話をいったん離れて、こう質問しました。
「先生、最近の食事や睡眠、運動、どうされていますか?」
生活習慣の話を丁寧に伺い、私が普段お伝えしているからだ整えラボの視点から、
“炎症を起こしやすい生活”についていくつかのヒントを差し上げました。
すると、その先生は少し驚きつつ、こう言われました。
「やはり、そうですか……」
💡 気づいていたけど、触れられなかった部分に光をあてる
私たち医師も、実は自分のこととなると、
「なんとなく、これは良くない」と思っていても、なかなか手をつけられないことがあります。
■ 忙しさゆえに食事の時間が乱れている
■ 疲れているのにスマホで夜更かししてしまう
■ 呼吸が浅くなっていることに気づいていない
そうした“わかっているけどできていないこと”を、
信頼できる誰かに、静かに指摘されることで、あらためて光が当たることがあるのです。
🤝 医師と医師として、そして人と人として
この日のやりとりは、医師と医師の会話でありながら、
それ以上に、“人としての健康を見つめ直す対話”だったように思います。
知識ではなく、実感で腑に落ちる。
そのためには、関係性の中で生まれる信頼が不可欠です。
私たちのクリニックでは、患者様とそうした信頼を築くことを大切にしています。
「薬を出す場所」ではなく、「からだと人生を整える拠点」でありたいと願っています。
✨さいごに:信頼が導く“変化のきっかけ”を
この出来事を通して、改めて感じたのは、
人が本当に変わる瞬間とは、「わかっていたこと」が「納得」に変わったとき。
そしてその納得には、ちょっとした“誰かの問いかけ”が大きなきっかけになるということです。
先生、そしてこの記事を読んでくださったあなたにも、
今こそ、“ほんとうの自分の体の声”に耳を傾けるきっかけとなればうれしいです☺️🌿
※「からだ整えラボ」の内容にご興味がある方は、ぜひ当院でお気軽にご相談ください。
根本的な健康づくり、私たちと一緒に取り組んでいきましょう。
👨⚕️やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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