クリニックだより 内科

京都へ、喘息の講演会

内科

ウェスティン都ホテル京都

京都にいってきました。 

以前はオンライン講演が多かったですが、最近になり対面形式の講演会も増えてきております。

今回は久しぶりに対面形式の講演の聴講です。

会場は250人、耳鼻科、呼吸器専門医、非専門医の先生方が出席。

記憶にある内容をメモします。

Opening Remarks

日本の喘息のガイドラインや研究の紹介。
・JGL2021
・GOAL study
・PGAM
その他診断と治療の紹介が簡単にあり。

症例の提示
運動時の喘鳴と息切れにテリルジー200が効果あり。

講演1

・花粉症時期には、喘息治療の減量を焦らない

・アドヒアランスが悪いようであればエナジアよりテリルジーが良い

・花粉、黄砂、PM2.5で喘息が悪くなる

講演2

・テリルジーの方がエナジアより吸入指導が楽とのことで多くテリルジーを使用している

・吸入指導は自院で行っているのではなく薬局で行っている

・マスクを着けて患者の前でデモンストレーションはしている

Summary Speech

画一的ではなく患者さん一人一人にあったベストの処方をする

講演3

・喫煙歴、肥満、ウイルス感染契機の喘息には3剤合剤がよい

Discussion

総合討論というより演者の意見を述べるのみの形式

この時点で会場を退出する先生が目立つのも納得

個人的感想

今年初めての喘息講演だったので期待したが、1年以上前の内容とほぼ変わらない~やや低下している印象を受けた。

初診時からテリルジー(3剤合剤)を使用することを「イキナリトリプル」と表現されていたのが残念。

医者が発する言葉は非常に大事だと思っています。

日本は言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされた。『万葉集』

言葉には「言霊」があり、発した言葉通りの結果が表れる力をもっているといわれています。

だからこそ患者さんには力強く「大丈夫」の声掛けが大事なのでしょう。

広辞苑
いき‐なり【行成】
事がらのなりゆきのまま。十分に考えないで軽率にするさまや、やりっぱなしにするさまも表わす。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。