喘息の患者にとって、腹式呼吸は症状の管理に役立ちます
私の診療所では、日々多くの呼吸器疾患患者と向き合っています。
喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、慢性気管支炎など、それぞれに異なる症状と対処法がありますが、今日は共通の話題、つまり「呼吸」に焦点を当てたいと思います。
とくに「腹式呼吸」について深く掘り下げてみましょう。
これが健康にどのように良いのか、そして呼吸器疾患に対する効果について解説します。
何故腹式呼吸は健康に良いのか?
腹式呼吸は、呼吸を制御する際に腹部を使用する方法です。
この方法を使うと、肺の最下部まで酸素が行き渡り、肺全体を使って呼吸することが可能となります。
結果として、より多くの酸素が体全体に供給され、血液循環も改善します。
さらに、腹式呼吸はストレスの軽減にも寄与します。
深い呼吸は自律神経系を調節し、リラクゼーション効果を促します。
この結果、心拍数が減少し、血圧も下がる可能性があります。
呼吸器疾患と腹式呼吸
それでは、腹式呼吸が呼吸器疾患にどのように役立つのでしょうか?
特にCOPDや慢性気管支炎のような疾患では、患者は肺の一部しか使っていないことが多く、肺の最大容量を利用していません。
腹式呼吸により、これらの患者は肺の底部まで使うことが可能になり、肺全体で呼吸することができます。
これにより、酸素の取り込みが最大化され、息切れが軽減します。
喘息と腹式呼吸
また、喘息の患者にとって、腹式呼吸は症状の管理に役立ちます。
腹式呼吸は深い呼吸を促し、これにより肺が十分に拡張します。
これにより、呼吸道が開く可能性が高くなり、喘息発作のリスクが減少します。
しかし、新しい呼吸法を学ぶことは難しい場合もあります。
いつか当院にて動画でスペシャル企画を作りたいと思います
腹式呼吸は、長年にわたって様々な疾患の治療法として使われてきました。
それは身体の各部位に酸素を最大限に供給し、自律神経系をリセットすることで、全体的な健康を向上させる素晴らしい方法です。
呼吸器疾患の患者にとって、これは特に有益な技術であり、症状の管理と生活の質の向上に役立つ可能性があります。
環境再生保全機構の腹式呼吸の特集ページ(動画もあり)
詳しくは外部サイトのこちら
投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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