クリニックだより 内科

カモガヤ花粉症:その原因と対策

内科

スギ花粉が飛んでいない時期に花粉症?

最近、多くの患者さんが鼻汁に悩んでいると聞きます。

その多くは「花粉症かもしれない」とおっしゃっています。

しかし、今の季節はスギ花粉の飛散時期ではありません。

では、何がこのような症状を引き起こしているのでしょうか?

答えは「カモガヤ花粉症」かもしれません。

カモガヤ花粉症とは

カモガヤ花粉症は、カモガヤ(学名:Dactylis glomerata)という植物の花粉に対するアレルギー反応です。

この植物は日本全国の草地や道端に広く分布しています。

花粉の飛散期は主に6月から7月にかけてとなり、この時期に花粉症の症状を訴える方が増えます。

症状

カモガヤ花粉症の症状は、スギやヒノキ花粉症とほとんど変わりません。

鼻水や鼻詰まり、目のかゆみ、くしゃみなどが主な症状として現れます。

症状がひどいときには、頭痛や喉の痛み、気分の落ち込みなども伴うことがあります。

対策

花粉情報の確認: 地元の気象情報やウェブサイトで花粉情報を確認し、花粉飛散のピーク時は外出を控えるなどの対策をとりましょう。

マスクや眼鏡の使用: 外出時は、花粉を遮るためにマスクや眼鏡を使用すると効果的です。

室内の空気清浄: 家の中でも窓を開けると花粉が入り込む可能性があります。

エアコンのフィルター清掃や空気清浄機の使用が有効です。

薬の使用: 花粉症の症状が出たら、医師の指示に従って抗ヒスタミン薬などを適切に使用しましょう。

カモガヤ花粉症は、季節により症状が出るため、あらかじめ予防対策をしておくことが重要です。

悩みがあれば医療機関を訪れ、専門家と一緒に最適な対策を立てましょう。

まとめ

カモガヤ花粉症はスギやヒノキ花粉症とは異なる季節に症状が出るため、スギ花粉が飛んでいない時期に花粉症のような症状が出た場合、考えられる原因の一つとなります。

カモガヤ花粉症に対する理解と対策が、より良い健康状態を維持するための一助となることを願っています。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。