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喘息とかりんについて ~患者さんの体験から考える~

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喘息とかりんについて ~患者さんの体験から考える~

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

今回は、ある患者さんから伺った「かりんを飲んだら喘息がよくなった」という体験談をもとに、喘息とかりんの関係についてお話しします。

かりんとはどんなもの?

かりんは黄色い果実で、独特の香りがあります。そのままでは硬くて酸味が強く、生で食べることは難しいですが、蜂蜜漬けやシロップ、煮込み料理などに加工して楽しむことができます。

昔から喉の痛みや咳を和らげる民間療法として親しまれてきました。

かりんには以下のような成分が含まれており、健康に役立つとされています:

  • ビタミンC:抗酸化作用があり、免疫力を高めます。
  • ポリフェノール:抗炎症作用が期待されます。
  • ペクチン:喉を保護し、痰を絡め取る働きがあります。

喘息にかりんが効く理由?

かりんには直接喘息を治す効果があるわけではありません。

しかし、喉の粘膜を保護し、気道の炎症を和らげることで、咳の軽減や痰の排出を助ける可能性があります。

かりんの成分が喉や気管支に良い影響を与えるため、「楽になった」と感じる患者さんがいるのかもしれません。

護王神社とかりんのご神木

ここで、京都にある護王神社をご紹介したいと思います。

この神社は、喘息や足腰の健康にご利益があるとされており、特に喘息患者さんにとっては興味深い場所です。

護王神社には、「ぜん息封じのご神木」と呼ばれるかりんの大木があり、古くから喘息に悩む人々が参拝に訪れています。

このご神木に触れ、喘息の症状が和らぐよう祈念することができるとされています。

さらに、この神社は「足腰の神様」としても知られています。

実は、足腰の健康が呼吸にも影響を与えることをご存知ですか?

呼吸をスムーズにするためには、体全体の健康バランスが重要です。

特に足腰がしっかりしていると、姿勢が良くなり、呼吸がしやすくなることがわかっています。

私自身、護王神社を訪れた際には、喘息患者さんのために呼吸が楽になるよう祈るとともに、足腰の健康も守られるよう願ってきました。

京都に行く機会がある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

護王神社参拝とぜん息・足腰健康のご利益

かりんを日常に取り入れる

喘息の治療を補う形で、かりんを取り入れることは良い選択肢です。

以下のような方法で楽しんでみてください:

  • かりんシロップをお湯で割る:喉の保湿に役立ちます。
  • かりん茶:香りでリラックス効果も期待できます。
  • かりんのジャムをトーストに添える:ビタミン補給に。

ただし、食物アレルギーがある場合や、新しい食品を試す際は事前に医師に相談してください。

喘息の治療とセルフケアの大切さ

喘息は慢性的な病気であり、医師の指導のもと適切に治療を進めることが最優先です。

一方で、生活の中にかりんのような自然の恵みを取り入れることで、症状の緩和や日常生活の質向上に役立つかもしれません。

また、護王神社で心身の健康を祈りつつ、呼吸や体のバランスに意識を向けることも、喘息と向き合う一つのきっかけになるでしょう。

まとめ

かりんや護王神社のご神木には、喘息患者さんにとってのヒントが隠されているかもしれません。

自然や伝統に触れることで、治療だけでなく心の健康も整えるお手伝いができれば嬉しいです。

何か気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください!

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。