🏠 咳と息切れの山を登っているのは「多くは女性」かもしれません

2025年12月6日 2025年12月6日院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

――家族という名の“もう一人のシェルパ（山岳ガイド）”へ――

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック院長の山口裕礼（やまぐちひろみち）です。

これまでのブログでは、
✅ 患者さん＝登山者
✅ 医師＝シェルパ（案内人）
✅ スタッフ・家族＝登山隊

というお話をしてきました。

今回は、その中でも特に――
「家族」そして「夫という存在」に、スポットを当ててお話ししたいと思います。

🌸 咳と息切れで悩むのは「女性」がとても多い

日々の診療の中で、私は実感しています。

👉 長引く咳や息切れで悩んでいるのは、女性の患者さんがとても多い。

その背景には、
単なる「体の問題」だけではない、
女性特有の“人生の負荷”があります。

🧠 女性は、毎日たくさんの役割を背負っています

多くの女性は、日々こんな山を同時に登っています。

✅ 子育て
✅ 仕事
✅ 家事
✅ 食事づくり
✅ 子どもの送り迎え
✅ 両親のこと
✅ 月経・ホルモン変動
✅ 慢性的なストレス

——これらを、ほぼ“休みなく同時進行”で抱えています。

咳や息切れの山を登りながら、
👉 さらに別の山を、いくつも登っている

そんな方が、本当に多いのです。

💨 咳は「弱さ」ではなく「限界のサイン」かもしれません

女性の咳は、
単なる風邪や体質ではなく、

💥 疲労の限界
💥 緊張の蓄積
💥 我慢の積み重ね

として、体が発しているSOSであることも少なくありません。

🏔️ ここで大切になるのが「家族のシェルパ」です

そんなとき、
家族は“もう一人のシェルパ”になれます。

特に――
👉 「夫の存在」は、想像以上に大きな力を持っています。

👨‍🦳 夫へ、ぜひお願いしたいことがあります

このブログを、
もしご主人が読んでくださっているなら、
私は心から、こうお願いしたいのです。

✅ 「大きな子ども」にならないでください
✅ 自分のことは、自分でしてください
✅ 妻を“管理役”にしないでください
✅ 子どものことを「任せきり」にしないでください

家庭の運営を、
「妻の仕事」にしないでください。

🤝 男女平等は大切。でも「男女公平」も、もっと大切です

最近は「男女平等」という言葉をよく耳にします。
それはとても素晴らしい考え方です。

でも、私はあえて、こうもお伝えしたいのです。

👉 男女平等 + 男女公平 = 本当の支え合い

体力
ホルモン
妊娠・出産
月経
体調変動

これらは、決して平等ではありません。

だからこそ——
公平に、いたわり合うことが必要なのです。

🌿 家族のサポートは、薬と同じ「治療」です

よく患者さんは言います。

「家のことは私がやらないと…」
「主人に迷惑はかけられないので…」

でも私は、こうお伝えします。

👉 家族のサポートは、薬と同じ“治療”です。
👉 それを使わないのは、とてももったいない。

🏕️ 家族は「登山のベースキャンプ」です

患者さんが家に帰ったあと、
安心して休める場所
弱音を吐ける場所
何もしなくても許される場所

それが、本来の「家族」であってほしいと願っています。

ベースキャンプが整えば、
また翌日、
人は一歩、登ることができます🏔️

🍀 最後に：咳を治すのは「薬」だけではありません

咳や息切れの山は、
薬だけでは越えられないことがあります。

そこに必要なのは、

✅ 医師というシェルパ
✅ 家族というもう一人のシェルパ
✅ そして、患者さん自身の力

この3つがそろったとき、
山は、初めて“越えられる山”になります。

どうか、
家族みんなで、この山に向き合ってください。

咳は、
「一人で我慢するもの」ではありません。

これは、
「家族で一緒に登る山」なのです🏔️✨

投稿者プロフィール

院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）

からだ整えラボ
① 医学＝呼吸器・アレルギー
② 生活＝腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福＝働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省環境人材認定事業日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）
＜受賞歴＞
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞