🌶からだを巡らせる秋の陽の力

~鷹の爪に込められた自然の知恵~
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
からだ整えラボの山口裕礼です。
先日、80歳代のとても元気な女性の患者さまから、
美しい束ね鷹の爪をいただきました✨
細く赤く、まるで小さな炎のように輝くその姿。
手のひらにのせると、
「自然の陽(よう)のエネルギー」がじんわりと伝わってくるようでした🌞
🔥薬膳的にみる「鷹の爪」
鷹の爪は薬膳の世界では
「体を温め、気血を巡らせる“陽”の食材」。
辛味の主成分「カプサイシン」には、
血行促進・代謝アップ・冷え改善・発汗作用といった働きがあり、
寒くなる季節にぴったりの自然の“めぐらせ食材”です🌿
また、少量をうまく取り入れることで、
胃腸の働きを整え、食欲を引き出す効果も。
そして呼吸器の視点から見ると──
カプサイシンは咳反射を一時的に刺激する性質を持ちます。
刺激が強すぎると咳を誘発することもありますが、
ごく少量であれば気道の血流を促し、
喉や気管支の冷えを防ぐサポートにもなります🫁✨
冷え性やむくみが気になる方、
秋口に「なんとなくだるい」「体が重い」と感じる方には、
薬ではなく“唐辛子1本”が処方になることもあります😊

🌶陰と陽のバランスという美しさ
今回この鷹の爪をくださった患者さまは、
一緒に「干し柿」と「マロン」も手づくりで届けてくださいました。
干し柿やマロンは体を潤し、エネルギーを蓄える“陰”の食材。
一方、唐辛子(鷹の爪)は血を巡らせ、温める“陽”の食材。
陰陽の調和を自然の中から選び取る、
その感覚こそまさに自然医学の真髄✨
「潤す」「温める」「めぐらせる」
それぞれが重なり合って、
からだも心も整っていくのです🌸
🍳台所で乾かす、暮らしの薬膳
いただいた鷹の爪は、
台所の窓辺に吊るして乾燥させています🌿
調理のたびに目に入る赤い鷹の爪は、
まるで「陽の気」がそっと台所を温めてくれているよう。
光と緑と香辛のコントラストが美しく、
そこに流れる空気まで整っていく気がします☀️
薬膳の考え方では、
「暮らしの場に自然の循環を取り戻すこと」が
最大の養生とされています。
台所に吊るすという習慣そのものが、
まさに“住まいの中の整え”なのです🍃

🍲おすすめの取り入れ方
🧡 オリーブオイルに1〜2本入れて薬膳オイルに
炒め物・スープ・和え物にひとたらしで、冷え知らずの体に。
💛 生姜との組み合わせで“冷え撃退スープ”
体の芯から温め、呼吸器の免疫にも◎。
💚 少量をゆっくり使うのがポイント
“過ぎたるは及ばざるがごとし”。
体を温めすぎると陰を傷つけるため、バランスを大切に。
💐おわりに
季節を感じ、自然の恵みを分かち合う。
80歳を過ぎてもなお、
そのバランス感覚と生きる知恵を実践されている姿に、
深く学ばされます。
吊るされた鷹の爪がゆらめく台所で、
「食べることは、整えること」
――そんな薬膳の原点を改めて感じました🌿
心より感謝申し上げます。
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🌾#暮らしの薬膳
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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