クリニックだより

波乱の一代記から学ぶ「縛られずに生きる力」

「光る君へ」の最終回が伝えたメッセージ」

NHK大河ドラマ「光る君へ」の最終回では、主人公の紫式部/まひろが、道長をはじめとする同世代の公卿たちを見送り、新たな時代を迎える中で、長旅に出発するシーンが描かれました。

物語は、彼女が「何にも縛られずに生きたい」と語りながら未来に向かう姿で幕を閉じます。

この結末は、平安時代を舞台にした波乱の一代記として、多くの視聴者に強い印象を与えました。

「縛られずに生きる」とは何か

まひろの言葉に込められた「何にも縛られずに生きたい」という思い。

それは、長年さまざまな人々と関わり、複雑な人間関係や時代の波の中で生き抜いてきた彼女だからこそ、心から湧き上がる願いだったのかもしれません。

この言葉は、私たちが日常生活の中で感じる制約やしがらみから解放されたいという共感を呼び起こします。

仕事、家庭、健康──私たちは日々、多くの役割や期待に応える中で生きています。

それ自体が充実感や達成感をもたらすこともありますが、ときに「本当の自分」を見失いそうになることもあるでしょう。

まひろのように「自分らしく生きる」とはどういうことかを考える時間を持つことは、とても大切です。

支え合いと新たな出発の力

最終回では、道長をはじめとする彼女のソウルメイトとの別れが描かれました。

それでも、まひろは立ち止まることなく、未来に向けて歩み始めます。

この姿勢から学べるのは、どんなに大切な人との別れがあっても、人は次の一歩を踏み出すことができるということです。

私たちも、大きな変化や別れに直面したとき、悲しみを抱えながらも前を向く力を大切にしたいものです。

その力の源は、人との繋がりや、これまでの経験、そして未来への希望から得られるのかもしれません。

「嵐が来るわ」──試練を受け入れる勇気

まひろがラストでつぶやいた「嵐が来るわ」という言葉は、これからの人生にさらなる困難や試練が待っていることを予感させます。

しかし、それを恐れるのではなく、自分らしく向き合う決意が彼女の言葉には込められているように感じます。

人生には、予期せぬ困難や試練が訪れることがあります。

そのときに必要なのは、状況を受け入れ、自分なりの解決策を見つける勇気です。

「嵐」は避けることができなくても、その先に見える光を信じることが、よりよい人生への一歩となるのではないでしょうか。

さいごに

このドラマから私たちが学べるのは、困難な状況にあっても自分らしく生きる力、そして変化や別れを受け入れる柔軟さです。

日々の中で健康や人間関係の問題に直面することがあるかもしれませんが、自分の価値観を大切にしながら「縛られない生き方」を意識してみてはいかがでしょうか。

どんなときも、未来に向かって新しい一歩を踏み出す勇気を忘れないでください。

あなたの人生が、健やかさと心の安らぎに満ちたものになりますように。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。