🌸第4回:香りのワナ~天然香料&合成香料の知られざる危険

こんにちは🌿
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です😊
今回のテーマは、意外と見落としがちな「グミの香り」について。
実はこの“いい香り”の正体が、アレルギー体質や化学物質過敏症の引き金になることがあるのをご存知ですか?😳
🍊柑橘系香料とアレルギーの関係
グミには「オレンジ🍊」「グレープフルーツ🍋」「レモン🍋」などの柑橘系の香りがよく使われます。
一見ナチュラルに思えるこの香り…実は天然香料でもアレルゲンになる可能性があるのです⚠️
🔍具体的には…
- レモンやオレンジ由来のリモネンやシトラールなどの成分が、
皮膚炎やアレルギー反応を引き起こすことがあります💥 - また、一部の香料は光感作(ひかりかんさ)を引き起こすため、
日光に当たったときに赤み・かゆみ・湿疹などの反応が出ることも🌞
🧪「天然」でも安心できない⁉
よく「天然香料使用」という表記を見かけますが、
これが安全性の保証にはならないことは知っておくべきです💡
むしろ、植物や果物に由来する香料のほうが
人によっては免疫が過敏に反応しやすく、
アレルギー症状や喘息の悪化を引き起こすリスクがあるのです😷
🏭合成香料のトリッキーな影響
一方で、人工的に作られた合成香料も侮れません❗
- たとえば「イソアミルアセテート」や「ベンジルアルコール」などの成分は、
一般的なグミの“バナナ風味”や“イチゴ風味”に使われています🍓🍌 - これらは、接触性皮膚炎や喉の違和感・咳を引き起こすケースも📛
🧠“香り”は脳にも影響⁉ 化学物質過敏症という可能性
ある一定の香料や化学物質に反応してしまう
「化学物質過敏症(MCS)」という状態があり、
- 香りをかいだだけで頭痛🤯
- 呼吸が苦しくなる🫁
- 気分が悪くなる🤢
といった反応が出る方もいます。
この症状は誰にでも起こりうる可能性があり、
グミに含まれる香料が原因の一つとなっている場合もあるのです。
🛍️気をつけたいパッケージの言葉
「香料使用」「香りひきたつ!」「フルーツの香りそのまま」
こんなフレーズがあると、つい手に取りたくなりますが…😅
香料に過敏な方やお子さんには注意が必要です🙅♀️
📝まとめ
チェック項目 | 内容 |
---|---|
🍋柑橘系香料 | アレルギー・光感作リスクあり |
🧪合成香料 | 喉や皮膚に影響する可能性あり |
🧠化学物質過敏症 | 頭痛・息苦しさなどの症状 |
✅ワンポイントアドバイス
香りの強いグミはアレルギー体質の方には要注意!
「香料無添加」や「原材料シンプル」なものを選び、
少量ずつ試すことが予防の第一歩です👣
お子さんがいるご家庭では、“香り=安全”ではないことを
ぜひ一緒に話してみてください🧒👩👦
次回は…
👉【第5回:甘酸っぱいグミに含まれる“見えない敵”】
クエン酸や保存料のリスクと、今話題の「二酸化チタン」の問題について深掘りします🧂
どうぞお楽しみに💬✨
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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