🍺ビールでアレルギー悪化⁉~お酒とアレルギー体質の意外な関係~

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

「ビールや焼酎を飲みすぎると、アレルギーが悪くなった気がする…」
そんな声を患者さんから聞くことがあります。

実は、アルコールはアレルギー体質を悪化させる可能性があることが、医学的にも分かってきています😮

今日は、特にビールと焼酎に注目しながら、お酒とアレルギーの関係についてわかりやすくお伝えします🍶✨

🧬お酒がアレルギーを悪化させる理由とは?

① アセトアルデヒドが血管を広げる⁉

お酒に含まれるアルコールは、体の中で「アセトアルデヒド」という物質に変わります。この物質は、顔が赤くなる・気分が悪くなる…などの原因になるだけでなく、

  • 鼻や皮膚の血管を広げて炎症を悪化
  • ヒスタミン(アレルギーのもと)を体内で増やす

といった作用があることが分かっています😣

② 免疫力がダウンしやすくなる

飲みすぎると体が疲れ、免疫力が低下💤
その結果、花粉やホコリなどに過剰に反応しやすくなります。

③ 必要なビタミンも奪われる

アルコールを分解するにはビタミンB1やCが必要です。これらのビタミンが不足すると、肌のバリア機能が落ちてアトピーや湿疹が悪化する可能性も🧴😵

🍺ビールは特に注意⁉

ビールには以下のようなアレルギー悪化要因が含まれています👇

  • ヒスタミン(かゆみや鼻水のもと)
  • ビール酵母(まれにアレルギーを起こすことあり)
  • 大麦タンパク質・グルテン(穀物アレルギーの人は要注意)
  • 亜硫酸塩(喘息を悪化させることも)

「ビールを飲んだ後だけ肌がかゆくなる」「鼻がつまる」という方は、これらの成分の影響かもしれません👃💦

🍶焼酎の方が安心?

焼酎は「蒸留酒」と呼ばれ、ヒスタミンや酵母などのアレルゲンがほとんど含まれません。

しかし!

  • 麦焼酎や芋焼酎には、微量の原材料由来アレルゲンが残る可能性も
  • ラベル表示が義務化されていないケースもあるため、重度のアレルギー体質の方は自己判断せず注意を⚠️

🍷「お酒に弱い」は体質だけじゃない?

🔍「アルコール不耐症」と「アルコールアレルギー」の違い

項目アルコール不耐症アルコールアレルギー
原因酵素(ALDH2)の働きが弱い免疫反応(IgEなど)
主な症状顔の赤み、動悸、頭痛蕁麻疹、息苦しさ、アナフィラキシー
対策飲む量を減らす原因物質を完全に避ける

👉「酔いやすいだけ」だと思っていても、実はアレルギーだった…というケースもあるんです😱

✅アレルギー体質の人におすすめの対策

  1. お酒は少量から試す!(500mlビールで症状出る人も)
  2. 休肝日を週2日以上✨
  3. 飲酒時はお水を一緒に飲む💧
  4. 体調が悪い時は飲まない!
  5. 薬(特に抗ヒスタミン薬)と併用しない!

🚑こんな症状が出たらすぐ受診を!

  • 息苦しさ・喉が詰まる感じ
  • 顔や唇の腫れ
  • 全身のじんましん
  • 意識がもうろうとする

→ アナフィラキシーの可能性があります。
すぐに救急車を呼びましょう📞119

🎯まとめ:アレルギー体質の人は「体と相談しながら飲む」

アルコールは、楽しい時間を過ごすためのものですが、体質や症状によっては大きな負担になることもあります。

🍺 ビール → アレルギー成分が多いので慎重に
🍶 焼酎 → 比較的リスクが低いが、体質によっては注意が必要

「少しの飲み方の工夫」で、体調を守ることができます✨
アレルギー体質の方こそ、自分の体にやさしいお酒の付き合い方を見つけていきましょう。

お困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください☺️


🌱やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ 主宰
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)