💬「どん底」から立ち上がる力は、“聴く力”と“信じる時間”から生まれる

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の山口裕礼です。
⚾️ 佐々木朗希投手を救った「質問の力」
メジャーリーグのドジャースで復活を遂げた
佐々木朗希選手。
彼をどん底から立ち上がらせたのは、
トレーニングの技術や筋力アップではなく――
「問いかけ」から始まる対話でした🗣️
ピッチング・ディレクターのロブ・ヒル氏が
最初にしたことは“分析”ではなく“対話”。
彼は、次のような質問を投げかけました👇
「毎日の習慣(日課)は何か?」
「どの球種が一番自分らしいか?」
「体に痛みはあるか?」
「小学生の時に大事にしてきた教えは?」
「痛みに慣れてしまっていないか?」
この質問のすべてが、
「本人の感覚」を丁寧に掘り起こすものでした。
いきなりフォームを変えようとするのではなく、
“本人の中にある答え”を見つけ出す作業です🧭
🧠「アキュゼーション・オーディット」という考え方
ヒル氏が重視したのは、
“疑っている点を整理すること”=
アキュゼーション・オーディットという手法です。
これは心理学的にも非常に重要で、
相手の中にある「不安」や「抵抗」を無視せず、
まずそれを一つひとつ確認していくこと。
信頼関係がないまま改革を押しつけると、
どんな優れた方法も効果を失ってしまうからです。
🩺 医療でもまったく同じことが言えます
当院でも、初診のときから
「いきなり生活を全部変えてください」とは言いません😊
たとえば――
- 「いつもどんな時間に寝ていますか?」
- 「朝、体が重いときはどんな気分ですか?」
- 「食事で“自分なりに良い”と思っている習慣は?」
- 「体調が悪くても、これだけはやめたくないことは?」
こうした“その人のリズム”を聞くことが、
本当の改善のスタートラインになります✨
⏳ だから、ある程度の信頼ができてから
私たちは、
「まずは信頼関係を築くこと」を最優先にしています。
なぜなら、信頼がないままに
“体の使い方”や“生活習慣の変更”を提案しても、
人は本当には動けないからです。
一度心が安心すると、
人は自然に変わり始めます🌱
ですから、初診から半年?ではあえて
すぐに深い改善提案はしません。
ある程度の信頼が育ってから、
その人に合ったアドバイスを丁寧にお伝えしていきます。
🌈 「押し付けない医療」が、人を強くする
どん底から立ち上がるために必要なのは、
「変える勇気」だけでなく、
「信じて待つ勇気」でもあります。
私たちも、佐々木投手を導いたヒル氏のように、
患者さん一人ひとりの“中にある力”を信じ、
それを引き出す医療をこれからも実践していきます💪✨
🌿やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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