🌿日常の保険診療の先にある、“科学だけでは届かない医療”

こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です😊

当院は地域の患者さんが多く、
多い日は100人以上診察することがあります。
そのため保険診療では、
どうしても“いま起きている症状に集中する”場面が多くなります。

  • 咳が止まらない
  • 息苦しい
  • 花粉症の悪化
  • 夜に眠れない

まずはこれらを最短で良くすること
これは医療の大前提であり、私が揺るぎなく全力で取り組むところです。

もちろんこの段階の医療は、
エビデンス(科学)に基づく最高レベルの治療が中心になります。

🌱 しかし、信頼関係が育ってくると…

何度か通院していただき、
お互いに“ひととなり”が見え、
少しずつ信頼関係が育ってくると──

患者さんの中には、
“それだけでは語れない領域”に踏み込む方が出てきます。

それは、

  • なぜ咳が続くのか
  • 病気が良くならない背景に何があるのか
  • 心の疲れや生活の癖がどう影響しているのか
  • 孤独、不安、眠れない夜
  • 食事・腸内環境・睡眠・ストレスとのつながり

こうした“目に見えない領域”です。

科学の治療を行いながらも、
患者さんの人生や背景、
生活リズム、心の揺れまで含めて
丸ごと診る医療に変わっていきます。

📖 夏川草介『始まりの木』が教えてくれたこと

最近読んでいる夏川草介さんの『始まりの木』には、
こんな一節があります。

「科学は強力な道具だが、
数値で世界のすべてを説明できるわけではない。
人の孤独や祈り、想いを見落としてしまう」

まさにその通りです。
医療は“科学”を中心に成り立っていますが、
あなたの人生は“数値だけ”では測れません。

だから私は、
科学(エビデンス)と
生活・心・環境をセットで見る
ようにしています。

☕ 忙しい日常診療では難しい領域──だからこそ価値がある

1日100人を診療するなかでは、
どうしても「いま起きている症状」に集中せざるを得ません。

けれど
あなたとの信頼関係が育ってきたとき、
私はその先にある“見えない不調”にも触れられるようになります。

それは、
科学の治療だけでは埋まらない部分。
本の言葉を借りれば、

「科学では届かない場所」

です。

🌸 最後に

あなたと私のあいだに信頼が積み重なったとき、
保険診療だけでは見えなかった領域にも踏み込めるようになります。

それは決して特別なことではなく、
“あなたを人として診る医療”が始まるという合図です。

気になることは、どんな小さなことでも話してくださいね😊🍃
あなたの“物語”も含めて診る医療を、これからも大切にしていきます。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞