🌿「完璧に治したい人」と「ちょうど良いあんばいを目指す人」

🌬️どちらがうまくいくか──病気も、人生も。
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の 山口裕礼 です。
呼吸器診療をしていると、患者さんの“治療の姿勢”が
そのまま 人生の姿勢 と重なって見える瞬間があります。
特に最近強く感じるのは、この二つのタイプの違いです。
①「症状を完璧に抑えたい人」
②「ちょうど良いあんばいを目指す人」
どちらが良い悪いではありません。
ただし、この“違い”が治療の流れも、人生の流れも大きく変えます。
🌟①「完璧に抑えたい人」
一見“理想的に見えて”、実はとても苦しくなりやすい
咳ひとつ、鼻水ひとつ許せない。
ガイドラインに書いてある「完全コントロール」を、
“100%再現できなければ失敗” と感じてしまうタイプです。
- 少し症状が残るだけで不安
- 薬が効いていても“完璧じゃない”と感じる
- 医療に対して期待値が高くなりすぎる
- 不安 → 追い込み → 焦り が連鎖する
- 結果的に治療が不安定になる
そしてこれは、病気だけでなく
人生全体が“完璧思考”で固くなりやすい傾向があります。
完璧を求めるあまり、
少しのズレに心が大きく揺れてしまうのです。
🌿②「ちょうど良いあんばいを目指す人」
“不完全”を受け入れる人は、健康もうまくいく
こちらは、症状が 80〜90%改善すれば十分 と考えられるタイプ。
- 多少の揺らぎを許せる
- 「今日はここまで良くなった」と前向きに捉えられる
- 医師とチームで治療を進めやすい
- 副作用や無理な治療を避けられる
- 結果として回復スピードが早い
人間はそもそも“波のある存在”。
完璧ではなく、「ほどよい安定」こそ最も続くのです。
そしてこの姿勢は、
仕事も家庭も人間関係も、驚くほどスムーズ。
💡 ガイドラインは「完璧にコントロール」と書いてあるけれど…
医学的ガイドラインには
「症状を完全にコントロールすること」
と記載されている場面があります。
もちろん、
命に関わる病気では完璧を目指さないといけないケースもあります。
しかし多くの慢性疾患──
喘息、アレルギー、咳、皮膚炎などでは
🔹“教科書の完璧”
より
🔹“あなたのちょうど良い安定”
の方が、はるかに現実的で、はるかに幸福です。
なぜなら…
🌱人間は「完璧」ではなく「ちょうど良い」で生きられるから。
🌸 病気の治療は「人生の縮図」です
治療の場面で完璧を求めすぎる人は、
人生全体でも自分を追い詰めやすい。
逆に、
ちょうど良いあんばいを許せる人は、
病気も人生も、驚くほど上手くいきます。
結局のところ──
🌈“完璧”は壊れやすい
🌈“ちょうど良い”は続きやすい
そして続くものこそ、あなたを守ります。
🌤️ 最後に
当院では、ただ症状を消すだけでなく
あなたの人生が軽やかで安定する治療を心がけています。
どうか、
完璧を目指しすぎず、
ちょうど良いあんばいを一緒に探していきましょう😊
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
カラダ取説®マスター・ジェネラル ← NEW✨
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞






