病気がよくなる人、長生きする人、幸せに年をとる人に共通する「たった一つのこと」――医師25年以上の実感

『病が逃げ出す見えない力』を読んで、私が改めて確信したこと。それは、人生をつくるのは“言葉”だということです。
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の山口裕礼です😊
長年、医師をしていると、だんだん見えてくることがあります。
同じような病気でも、
よくなる人がいる。
長生きする人がいる。
年齢を重ねても、穏やかで幸せそうな人がいる。
一方で、
治療をしていても、なぜか人生全体が苦しくなっていく人もいます。
その違いは何なのか。
体質でしょうか。
お金でしょうか。
運でしょうか。
もちろん、それらも無関係ではありません。
しかし、医師として25年以上、数万人規模の患者さんと向き合ってきた私が、強く感じていることがあります。
それは――
その人が、どんな言葉を使って生きているか
です。
今日は、石内裕人先生の
『病が逃げ出す見えない力』
という本をご紹介しながら、私自身が日々の診療で感じていることを書きたいと思います📘
『病が逃げ出す見えない力』とはどんな本か
この本の表紙には、強いメッセージがあります。
「私たちは“見えない力”で守られている」
さらに本文では、
石内裕人先生が医師として35年以上、70万人以上の診療を通して確信したこととして、
人を支えるのは医学や技術だけではなく、“言葉”である
という考えが語られています。
言葉は目には見えません。
しかし、心にしみわたり、脳に影響を与え、ホルモンを変え、免疫にまで作用し、人生を変えていく。
そのような趣旨が、まっすぐに綴られています。
私はこの考えに、深く同意します。
石内先生は35年以上・70万人以上、私は25年以上・数万人以上
石内先生は、長年の臨床経験と、70万人以上という圧倒的な診療経験の中から、
「言葉の力」
にたどりつかれたのだと思います。
一方、私は石内先生ほどの人数ではありません。
ですが、25年以上医師を続け、数万人規模の患者さんを診てきた中で、やはり同じことを感じています。
私は呼吸器内科・皮膚科の医師として、病気だけではなく、患者さんの生活、人間関係、考え方、日々の受け答えにも触れてきました。
その中で、繰り返し思うのです。
よくなる人には、言葉の共通点がある。
長生きする人には、言葉の共通点がある。
幸せに年をとる人には、言葉の共通点がある。
これは、患者さんに限った話ではありません。
人として、生き方そのものに共通することだと思っています。
病気がよくなる人、長生きする人、幸せに年をとる人の共通点
私は長年の診療の中で、こんな傾向を感じています。
よくなる人、周囲に支えられる人、幸せに年を重ねる人は、
決して完璧な人ではありません。
弱さもあります。愚痴もあります。不安もあります。
それでも、根っこのところで、
- 感謝の言葉がある
- 人を必要以上に責めない
- 自分の不機嫌をまき散らさない
- 「どうせ無理」より「やってみます」が出る
- 支えてくれる人への敬意がある
そういう言葉を持っている方が多いのです🌿
反対に、
- 不満ばかり口にする
- すぐ人のせいにする
- 攻撃的な言い方が多い
- 感謝より文句が先に出る
- 何を言っても否定から入る
そういう言葉が習慣になっている人は、
病気だけでなく、人生全体が苦しくなりやすい。
これはきれいごとではなく、臨床の現場で見えてくる現実です。
言葉づかいは、単なるマナーではない
ここで言う「言葉づかい」とは、
単に敬語が上手とか、話し方が上品だとか、そういう表面的なことではありません。
本質は、
その人が、世界をどう見ているか
人とどう関わっているか
人生をどう受け止めているか
が、言葉ににじみ出る、ということです。
言葉は、その人の心の癖です。
そして、心の癖は、毎日の選択をつくります。
毎日の選択が、人生をつくります。
つまり、
言葉は人生の結果ではなく、人生の原因でもある
のです。
ただし、私は「あなたの言葉づかいが悪い」とは言いません
ここは、とても大切です。
私は患者さんに向かって、
「あなたは言葉づかいが悪いですね」
などとは言いません。
そんなことは、言えるものではありません。
人には、それぞれの事情があります。
育った環境も違う。
抱えてきた傷も違う。
そういう言葉しか使えないところまで追い込まれてきた人生もある。
ですから、私は簡単に人を断じません。
しかも、正直に言えば、
人はそんなに簡単には変わりません。
診察室で一度話したから変わる、
本を一冊読んだから変わる、
そんな単純なものではないのです。
人はなかなか変わらない。それでも人生は言葉に引っ張られる
人は、簡単には変わりません。
これは本当です。
ですが、変わらないままでも、
日々使っている言葉に、その人の人生は強く引っ張られていきます。
いつも怒っている人は、怒りに合った人生になりやすい。
いつも被害者意識で生きている人は、被害を感じ続ける人生になりやすい。
いつも不満を口にしている人は、不満を集めやすくなる。
逆に、
感謝を言葉にできる人は、感謝されやすい。
やわらかい言葉を使う人は、人が寄ってきやすい。
希望を口にする人は、自分を立て直しやすい。
だから私は、
人は簡単には変わらなくても、言葉は人生を決める
と思っています。
不幸な人生をどうしても歩んでしまう人はいる
厳しいことを言えば、います。
治療をしても、助言をしても、周囲が支えても、
どうしても苦しい方向に進んでしまう人がいます。
それは病気が重いからだけではありません。
運が悪いからだけでもありません。
日々の言葉の選び方、
人との向き合い方、
物事の受け取り方が、
自分自身をますます不幸な方向へ運んでしまうことがあるのです。
誰かを責める。
感謝しない。
怒りを手放さない。
助けを当然と思う。
注意されても受け取らない。
そういう状態が続けば、
人が離れます。
信頼を失います。
孤立します。
そして、心も体も弱っていきます。
これは医療の外の話ではありません。
医療の現場でも、はっきり見えることです。
それでも私は、できるだけ寄り添いたい
だからといって、私は突き放したいわけではありません。
むしろ逆です。
私は、
変わらないかもしれない人にも、できるだけ寄り添いたい
と思っています。
なぜなら、人は劇的には変わらなくても、
少しずつ変わることはあるからです。
「ありがとう」が1回増える。
表情が少しやわらかくなる。
誰かを責める回数が少し減る。
自分を傷つける言葉が少し減る。
それだけでも、大きな変化です✨
私は医師として、
その小さな変化の可能性を捨てたくありません。
幸せに年をとる人は、言葉が穏やかで、感謝がある
私は、幸せに年を重ねている方を見るたびに思います。
若さや見た目だけではありません。
財産の多さだけでもありません。
本当に穏やかに、周囲に愛されながら年を重ねていく方には、
やはり共通点があります。
それは、
言葉が穏やかであること
感謝があること
人を傷つける言葉をなるべく使わないこと
です。
健康とは、血液検査の数値だけではありません。
長生きとは、ただ年数を重ねることだけではありません。
幸せとは、持ち物の量で決まるものでもありません。
人は、
どんな言葉をまとって生きるか
で、人生の質が変わっていくのだと思います。
今日から見直したい「人生を変える言葉」
大きく変わらなくて大丈夫です😊
まずは、次のような小さなことからで十分です。
- 「ありがとう」を増やす
- 「どうせ無理」を減らす
- 人を責める前に一呼吸おく
- 自分自身にも乱暴な言葉を使わない
- 不満より先に、感謝できることを探す
たったそれだけでも、空気は変わります。
人との関係は変わります。
そして、自分の心も少しずつ変わっていきます。
まとめ――人生を決めるのは、毎日の言葉かもしれない
石内裕人先生の
『病が逃げ出す見えない力』
を読みながら、私は改めて確信しました。
石内先生は、医師として35年以上、70万人以上の診療を通して、
「言葉の力」にたどりつかれた。
私は、医師として25年以上、数万人以上の患者さんと向き合う中で、
やはり同じことを感じています。
病気がよくなる人。
長生きする人。
幸せに年をとる人。
その方々には、共通して
言葉のあり方
があります。
もちろん、私は誰かを裁きたいわけではありません。
「あなたの言葉づかいが悪い」と言いたいわけでもありません。
人は簡単には変わらない。
それもよくわかっています。
それでも、私は信じています。
言葉は、人を支える。
言葉は、人を傷つける。
そして言葉は、人生をつくる。
もし最近、人生がうまくいかないと感じているなら、
まずは今日、自分がどんな言葉を使っているかを見つめてみてください。
人生をすぐに変えるのは難しくても、
言葉を一つ変えることはできる。
その一つが、未来を変える始まりになるかもしれません🌿
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
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