90代の元医師から学ぶ「穏やかに生きる心」

皆さんこんにちは。今回は、90代の元医師の方から伺ったお話をご紹介します。

この方は幼少期は虚弱児で、体が弱いことでさまざまな苦労もあったそうです。

しかし、長い人生を振り返ってみると、いくつもの気づきを得られたとおっしゃっていました。

その中には、若い方や高齢者の方が参考にできるヒントがたくさん詰まっています。

人生の本質に気づく

長い人生を通じて、次のような人生の本質に気づいたと語られています。

1. はじめあるものならば必ず終わりがある

どんなに素晴らしいことも、いつか終わりが来る。

逆に、苦しい状況も永遠には続かないそうです。

人生の浮き沈みを受け入れることで、必要以上に一喜一憂しなくなるそうです

2. どんなに難しい事案でも時がたてばなんとかなる

若いころは失敗や問題に直面すると、どうしても焦りやすくなります。

しかし、時間が解決することも多いのだとか。

3. 「運命」があり、努力では変えられない部分もある

自分でどうにもならない運命があることを認めるのは難しいこと。

でも、それに抗うよりも、できる範囲でできることをする方が心穏やかに過ごせると教えてくれました。

長生きの影の部分

一方で、長生きには影の部分もあると感じているようです。

長期の計画が立てにくい

何年後の目標を立てても、果たしてそこまで元気でいられるか不安になる。計画が曖昧になることで焦りを感じることもあるそうです。

体力の低下への不安

特に怖いのは転倒と寝たきりになること。体力が衰えると生活の自由が制限される可能性があるため、慎重に過ごすことが必要だとおっしゃっていました。

穏やかに、欲張らずに

最後に、この方が今感じている心境をご紹介します。

「結局、欲張らず、穏やかに生きるのが一番。何があっても、いつ死んでも悔いのないように、日々を大切に生きることを心がけています。」

若い世代へのメッセージ

このお話は、若い方にも通じる部分があると思います。

私たちはつい、未来のために頑張りすぎて今を見失いがちです。

しかし、人生の一瞬一瞬が積み重なって「今」があることを忘れず、穏やかな気持ちで過ごしていきたいですね。

今、困っている若者へ届けたいメッセージ

人生の中で、「頑張っているのに変わらない」「先が見えない」「もうどうしたらいいかわからない」と感じることがあるかもしれません。

特に若い世代にとって、未来に対する焦りや不安は、とても大きなものだと思います。

そんなあなたに、90代の元医師の方からの言葉をお伝えしたいと思います。

1. 「今は変わらなくても、時間が味方になることがある」

どんなに難しいことでも、時が経てば状況が変わり、答えが見つかることがあります。

無理に今すぐ解決しようとせず、少し肩の力を抜いてみてください。

「頑張っても変わらない」と感じるときは、もしかしたら、その道ではなく違う道があなたに合っているのかもしれません。時には立ち止まる勇気も大切です。

2. 「すべてを変える必要はない」

人生には、どうにも変えられない「運命」があることもあります。

その部分を認めることで、努力の方向性が変わるかもしれません。

「変えられるもの」と「受け入れるもの」を区別することが、心の余裕につながります。

3. 「暗闇の中に小さな光が見える日が来る」

先が見えず真っ暗に感じるとき、それは決して永遠に続くものではありません。

暗闇の中でも、小さな光が見える瞬間があります。

その光は、周りの人の支えだったり、自分を認めることだったりします。

もし「自分だけがうまくいっていない」と感じるなら、それは決して事実ではありません。多くの人が見えないところで悩みながら、少しずつ前に進んでいます。

4. 「難しいことは、少しずつ進めばいい」

問題が難しすぎて途方に暮れるときは、いっぺんに解決しようとせず、小さな一歩を踏み出してください。

一度に全てを解決する必要はありません。一歩進めたら、それだけで十分です。

5. 「頑張りすぎない自分を許して」

頑張れないときもあります。それはあなたが弱いからではなく、人間だからです。

無理をして心や体を壊すよりも、休むことで新しい力が湧いてくることもあります。

「自分を責めない」という選択肢を持ってください。

今を生きるあなたへ

この90代の元医師の方は、最後にこう話してくださいました。

「人生の中には、どうにもならないと感じることもある。でも、時間は案外解決してくれるものだ。欲張らずに、目の前の一日を大事にしよう。すべてを変えようとせず、少しずつでいいんだ。」

もしあなたが今、暗闇の中にいると感じるなら、無理に前に進もうとしなくても大丈夫です。

Success

小さな一歩でも、それがあなたにとって大きな意味を持つ日が必ず来るはずです

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。