免疫力を高めるためにすべきこと ~体温との関係を知っていますか?~

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
健康のために「免疫力を高めることが大切」と耳にすることが多いと思います。

しかし、免疫力を高めるために具体的に何をすればいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

Information

今日は、免疫力を上げるための基本的なポイントと、体温が免疫に与える影響についてお話しします

免疫力を高める基本の3つの柱

規則正しい生活習慣

  • 睡眠の質を高める:睡眠中に免疫細胞が活発に働きます。十分な睡眠時間を確保し、寝る前のスマホ使用を控えることで、質の高い睡眠が得られます。
  • バランスの良い食事:特に腸内環境を整える食品(発酵食品や食物繊維)が重要です。腸は「第二の脳」とも言われ、免疫の70%が腸で作られています。
  • 適度な運動:軽い有酸素運動やストレッチが血流を促進し、免疫力をサポートします。

ストレス管理

長期間のストレスは免疫機能を低下させる原因となります。日常生活の中でリラックスできる時間を持ち、深呼吸や趣味に没頭する時間を大切にしましょう。

感染予防対策

手洗いやマスク着用といった基本的な感染対策を続けることも、外部からの病原菌の侵入を防ぐ重要なポイントです。

体温と免疫力の関係

「体温が1℃上がると免疫力が5~6倍になる」と言われるほど、体温は免疫に大きく影響を与えます。

逆に、体温が低いと免疫細胞の働きが弱まり、風邪をひきやすくなったり、病気が治りにくくなったりします。

体温を上げるためにできること

  • 体を温める食事:生姜、にんにく、根菜類などは体を温める効果があります。これらを普段の食事に取り入れるのがおすすめです。
  • お風呂でリラックス: シャワーだけで済ませるのではなく、38~40℃のぬるめのお湯に10~15分浸かりましょう。血流が良くなり、体温が上がりやすくなります。
  • 筋肉を鍛える: 筋肉は熱を生み出す大切な器官です。軽い筋トレやウォーキングを習慣にすることで基礎体温を上げることが期待できます。

免疫力を高めるための「小さな習慣」

最後に、日々の生活の中で実践しやすいアイデアをご紹介します。

  • 朝起きたらコップ1杯の白湯を飲む。
  • 毎日5分間、深呼吸を意識してリラックスする時間を作る。
  • できる範囲で体を動かし、筋肉を維持する。
  • 甘酒や味噌汁といった発酵食品を積極的に摂る。

免疫を高める取り組みは、毎日少しずつ積み重ねることが大切です。

「頑張りすぎないこと」も免疫力向上の秘訣。

無理のない範囲で、楽しみながら実践していきましょう。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。