あなたの健康はあなたの手で変えられる!地球環境、自律神経、性の多様性に寄り添う新しい診療の形
こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
突然ですが、最近こんなことを感じたことはありませんか?
- 「どうして疲れが取れないんだろう?」
- 「病院で診てもらっているけど、なんだかスッキリしない」
- 「ストレスが多すぎて気持ちが追いつかない…」
こうしたお悩みの背景には、自律神経の乱れやストレス、そして私たちの社会や環境の変化が深く関係しています。
特に現代では、男女の違いだけでなく、性同一性障害(トランスジェンダー)の方を含む多様な価値観や背景が健康に影響を与えることがわかっています。
この記事では、「自分で気づき、自分で行動を起こす力」をテーマに、当院が考える新しい診療アプローチと、日常生活で実践できる健康法をご紹介します。
患者さんの「悩み方の違い」を知っていますか?
私たちが診療を通じて感じるのは、男性と女性、そしてトランスジェンダーの方々が抱える健康への悩み方に、それぞれ異なる傾向があるということです。
1. 男性:具体的な解決策を重視する
男性は、「どう治療するか」「どれくらいの期間で良くなるか」といった、具体的で目に見える解決策を求める傾向があります。
努力して解決する姿勢が強く、「自分が何をどうすればいいのか」を明確に知りたいというニーズが特徴的です。
例
喘息の患者さんには、「ピークフロー値を〇〇まで上げれば症状が安定する」と具体的な目標を設定するとモチベーションが高まります。
また、治療効果を数値や期間で示すことで安心感を与えることができます。
2. 女性:感情面のサポートを求める
女性は、生理や出産、育児といったライフイベントの影響を受けやすく、感情や心理的ストレスが不調に結びつくことが多いです。
また、家庭や職場での役割が重なるため、「気持ちを分かってもらいたい」というニーズが強い傾向にあります。
例
「夜中に咳が出るけど、子どもが寝ているから吸入を使うのをためらってしまう」
「仕事が忙しくて、受診する時間がない」
「家族に心配をかけたくないから、症状を我慢してしまう」
といったケースがよく見られます。
このような場合、単に「薬をしっかり使いましょう」と伝えるのではなく、
「夜中の咳、つらかったですね」「仕事も家庭も頑張りながら、喘息の管理もされていて大変でしたね」
と気持ちに寄り添うことで、患者さんも「自分の大変さを分かってもらえた」と感じ、前向きに治療に向き合いやすくなります。
喘息の管理にはストレスのコントロールも重要なため、「少しでも楽に過ごせる方法」を一緒に考える姿勢が大切です。
3. トランスジェンダー(性同一性障害)の方:多様な価値観への配慮
トランスジェンダーの方々は、性別違和や社会的な偏見など、特有のストレスを抱えることがあります。
こうした心理的負担は、健康に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。
当院の対応
- 患者さんの名前や性別の呼び方に配慮し、安心して話せる環境を作る。
- 性別や社会的な背景がもたらすストレスについて、無理に結論を急がず傾聴する。
- 適切な情報を提供し、患者さんの気持ちに寄り添う。
「自ら気づき、自ら行動する力」が未来を変える
当院では、限られた診療時間の中ですべての患者さんに十分な時間を割くことは難しいですが、その代わり、患者さんが情報を通じて自ら気づきを得られるサポートを目指しています。
今日からできる!自律神経を整える簡単アクション
- 深呼吸を意識する
1日1分でOK。腹式呼吸を取り入れるだけで、リラックス効果があります。- 自分の気持ちを書き出す
ストレスが溜まったときは、感情を紙に書くことで頭を整理できます。- 自然に触れる
公園を散歩したり、植物を育てる時間を作ることで心が安らぎます。
まとめ
あなたの健康はあなたの手で変えられる
- 男性は具体的な解決策、女性は感情面のサポートを求めやすい傾向があります。
- トランスジェンダーの方々を含む多様な価値観を尊重し、患者さん一人ひとりに配慮した対応が必要です。
- 限られた診療時間の中では、情報発信を通じて患者さんが自ら気づき、行動できるサポートを目指します。
「なんだか最近疲れが取れない」
「どうすれば良くなるのか知りたい」
という方は、ぜひ当院のブログをご覧ください。
一緒に健康で前向きな生活を目指していきましょう!
投稿者プロフィール
最新の投稿
- クリニックだより2025年1月30日環境への配慮と医療の未来 ― 当院が地球環境問題に取り組む理由
- クリニックだより2025年1月30日環境・ストレス・食事が喘息に与える影響 ー 当院が薬以外にも力を入れる理由
- クリニックだより2025年1月30日2025年、より一歩踏み込んだ医療を
- クリニックだより2025年1月30日減塩ブームの落とし穴:本当に健康的な食事とは?