環境への配慮と医療の未来 ― 当院が地球環境問題に取り組む理由

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

近年、喘息の悪化要因として環境問題が深く関係していることが、多くの研究で明らかになっています。

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大気汚染や気候変動、室内環境の変化などが、喘息患者さんの健康に影響を与えているのです。

当院は、最新の医学を活用しながらも、環境に配慮した医療のあり方を考え、持続可能な治療環境を目指しています。

その一環として、環境に配慮した企業と共同での講演会開催や、日々の診療における取り組みを進めています。

1. 環境が変われば喘息も変わる

喘息の悪化には、遺伝的要因だけでなく、環境因子の影響が大きいことが分かっています。

喘息の悪化因子

🌪 大気汚染(PM2.5、スモッグ) → 気道の炎症を悪化させる
🌻 花粉・黄砂 → アレルギー反応を強め、喘息の発作を誘発する
🏭 工場や排気ガスによる化学物質 → 慢性的な気道刺激を引き起こす
🌡 気候変動(寒暖差の激しさ) → 気道過敏性を高める

これらの環境要因は、一時的なものではなく、年々悪化しています。

このため、喘息治療=薬だけに頼るのではなく、環境要因の影響を軽減する取り組みが重要になります。

2. 環境問題に取り組む企業との連携を強化

当院では、年間を通じて数多くの講演活動を行っています。


今後の講演形式

その中でも、環境問題に積極的に取り組んでいる企業と共同での講演会を増やし、持続可能な医療について考える場を広げていきたいと考えています。

環境に配慮する企業との連携により、
喘息治療の最前線において、環境の影響を考慮した新しい治療戦略を提供する
気候変動や大気汚染が喘息に与える影響について、医療従事者の意識を高める
サステナブルな医療の実現に向けた情報共有と啓発活動を推進する

といった取り組みを、講演会やセミナーを通じて積極的に発信していきます。

当院は、環境負荷の少ない医療の実践を目指し、知見を広げながら、患者さんにより良い選択肢を提供できるよう努めます。

3. CO₂削減を意識したオンライン講演の推進

当院では、オンライン講演の活用により、移動に伴うCO₂排出を削減し、持続可能な医学の普及に貢献しています。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック スタジオ

高品質な音声・映像配信で、遠隔地からでも学びやすい環境を整備
医療従事者が移動せずに最新情報を得られるよう支援
デジタル技術を活用し、学びと環境負荷低減の両立を実現

こうした取り組みによって、医療の質を損なうことなく、環境への負担を減らすことが可能になります。

4. 医療と環境、どちらも守るために

環境問題は、私たちの医療にとっても決して無関係ではありません。


私たちがより良い治療を提供することと同じくらい、より良い環境を維持することが、喘息患者さんを守ることにつながるのです。

当院ではこれからも、
薬だけに頼らない治療(環境・ストレス・食事の改善)
医療者としての環境意識の向上
サステナブルな医療の推進

に力を入れていきます。

環境が変われば、喘息も変わる。

私たちの行動ひとつひとつが、未来の喘息患者さんの健康につながると信じています。

引き続き、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックをよろしくお願いいたします。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼

日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。