私と患者の時間は、人生の花が美しく咲くのを待つ時間です

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

私は医師でもありますが、ローズソムリエ®(バラ資格)とローズコンシェルジュの資格を持っています。
診察室で私が心がけているのは、患者さんと向き合う時間を短時間ながら丁寧に育むこと。
それはまるで、花が咲くのをじっくり待つような、特別なプロセスだと考えています。
『星の王子さま』が教えてくれること
冒頭でご紹介した言葉は、サン・テグジュペリの『星の王子さま』の一節、
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」
という有名なものです。
王子さまが自分の星に置いてきた一本のバラ。
そのバラに戸惑いながら地球へ旅をした王子さまは、地球に咲く無数のバラを見て

「自分のバラは特別ではなかったのかもしれない」
と悲しくなります。

きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ
キツネとの出会いを通じて、王子さまは「時間をかけて大切に思ったからこそ、かけがえのない存在になる」という真実に気づくのです。
この名言が生まれた背景
サン・テグジュペリ
『星の王子さま』が世に出たのは1943年、第二次世界大戦の激動の最中でした。
作者であるサン・テグジュペリは飛行士としても活躍した人物で、戦争という厳しい時代においても、人との絆や心の交流、そして見返りを求めない愛の大切さを描きたいと思ったのです。
作中でのキツネとの対話は、そんな想いを象徴する場面の一つ。
お互いを大切に思う気持ちが育まれていく様子が描かれています。

時間と思いをかけることで、決して多くはないはずのものに、かけがえのない価値が生まれる
それがこの名言が私たちに伝えてくれる深い理由なのです。
健康づくりも同じプロセス
私たちの健康づくりも同じだと感じています。
病院での診察や治療は、患者さん一人ひとりに寄り添い、じっくりと時間をかけて向き合うことで、より大きな力を発揮します。
すぐに結果が出ないこともあるかもしれません。

しかし、一歩ずつ、時間をかけて心と体を大切にすることで、やがては美しく花開くような健康な状態を目指すことができるのです。
忙しい日々の中で自分を大切に
日々忙しく過ごしていると、自分の健康はつい後回しになりがちです。
しかしだからこそ、その大切さを忘れずに、自分の体や心に目を向けてあげることが重要です。
健康の土台は、自分自身が時間を注いで築くもの。
だからこそ、少しずつでも自分をいたわる習慣を日常に取り入れることをおすすめします。
私たちができること
「あなたの健康を、かけがえのないものにするのは、あなた自身が時間をかけて向き合うこと。」
医療者としてできるのは、そのお手伝いの一端を担うことです。
どうぞ遠慮なく診察室へ足を運んでいただき、一緒に今の体調や不安を共有しながら、あなたの健康という美しい花を咲かせていきましょう。
時間をかけて深く関わることが、かけがえのない結果につながると信じています。
- 体を丈夫にして健康を取り戻そう
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼 - 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
日本温活協会認定温活士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ
ローズソムリエ®(バラ資格)

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