更年期の不調は「腸活」で変わる? 〜エクオールと大豆の力〜

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

私は医師ですが、腸内環境管理士であり、公認ファスティングカウンセラーでもあります。
今回は、更年期の不調に「腸活」がどう関わるのか、エクオールと大豆の力を活用する方法についてお伝えします。
更年期の不調とエクオールの関係
ここで注目したいのが「エクオール」という成分です。
エクオールは、大豆に含まれる イソフラボン(ダイゼイン) から、腸内細菌の働きによって作られます。
エクオール
エクオールはエストロゲンと似た働きをするため、更年期症状の緩和が期待されています。
しかし、日本人の 約50%は腸内でエクオールを作れません。
つまり、大豆を食べてもエクオールが体内に作られず、効果を得られにくい人がいるのです。
エクオールを作れるかどうかは 検査 することができます。
腸活でエクオールを作れる体に!
エクオールを作れるかどうかは 腸内環境 に左右されます。
腸内細菌のバランスを整えることで、エクオールの産生を助ける可能性があります。
腸活で意識すべきポイント
✔ 発酵食品を摂る(納豆、味噌、キムチ、ヨーグルト)
✔ 食物繊維を意識(野菜、海藻、玄米)
✔ 腸を冷やさない(温かい飲み物、適度な運動)
✔ よく噛んで食べる(腸内細菌が働きやすくなる)
✔ 適度な運動・睡眠・ストレス管理も重要
大豆食品を毎日摂るメリット
エクオールを作れるかどうかに関わらず、大豆食品は更年期対策におすすめです。
食品 | イソフラボン含有量(100gあたり) |
---|---|
納豆 | 73mg |
豆乳 | 24mg |
豆腐(木綿) | 35mg |
味噌 | 49mg |
きな粉 | 266mg |
1日の目安は 40~50mg のイソフラボン摂取ですが、これはあくまで目安であり、個人の体質や状況によって適量が異なります。
納豆、豆乳、豆腐、味噌など バランスよく摂取 することが大切です。
エクオールサプリを活用するのも◎
エクオールを作れない人は、サプリを活用するのも選択肢です。
ただし、サプリメントの選択は 医師や薬剤師に相談 したりして、適切なものを選びましょう。
当院の通院中の方へ – 更年期の不調を和らげるために
当院には、喘息やアレルギー、皮膚トラブルで通院されている方が多くいらっしゃいますが、更年期の影響で体調が揺らぎやすい方も少なくありません。
腸活を意識し、大豆食品を取り入れることで、呼吸器や皮膚のトラブルも間接的に改善する可能性があります。
更年期の不調は、免疫力低下や慢性炎症を引き起こし、喘息やアレルギー症状を悪化させることも考えられます。
しかし、腸活による影響については、さらなる研究が必要な部分もあります。
個人差があるため、自己判断での食事制限やサプリメント摂取は避け、医師と相談しながら適切なケア を行うことが重要です。

「最近、疲れやすい」「肌の調子が悪い」「気分の浮き沈みが激しい」
こんな症状がある方は、大豆食品や腸活を意識してみてください。
ご自身の体調に合った食生活や生活習慣の見直しをサポートしますので、気になることがあればご相談ください。
更年期の不調を和らげるために、今日から 「腸活 × 大豆」 を始めてみませんか?
- 体を丈夫にして健康を取り戻そう
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼 - 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
日本温活協会認定温活士
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ

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