病気の原因はひとつじゃない!あなたができることは?

病気の原因というと、何を思い浮かべますか?

「喘息の原因はアレルゲン」

「風邪をひくのはウイルス」

確かにそれは正しいのですが、実は病気の原因はひとつではなく、さまざまな要因が重なって発症することがほとんどです。

特に喘息やアレルギー疾患では、遺伝や環境、体質、生活習慣などが複雑に絡み合っています。

「体調を崩した」と思ったとき、よく考えてみると原因がいくつも思い当たることはありませんか?

自分ではどうしようもないこともある

病気の原因の中には、自分ではコントロールできないものもあります。

避けることが難しい、できない

  • 大気汚染(工場や車の排気ガス、PM2.5)
  • 寒暖差(季節の変わり目、急な冷え込み)
  • 月経(女性のホルモンバランスの変化)
  • 黄砂や花粉(春先や秋に多い)
  • 子どもの風邪をもらう(家族内感染)

こうした要因は完全に避けることは難しいですが、

予防

  • マスクを活用する
  • こまめに換気をする
  • 服装で寒暖差に対応する など、ある程度の対策は可能です。

でも、自分でできることもたくさんある

一方で、私たちが意識すれば改善できる生活習慣もあります。

1. ダイエット(適正体重を維持する)

肥満は喘息を悪化させることがわかっています。

過剰な脂肪は気道の炎症を促し、呼吸がしづらくなる原因に。無理な減量ではなく、健康的な食生活と適度な運動を心がけるだけでも違います。

2. 禁煙

タバコの煙は喘息や呼吸器疾患にとって大敵。喫煙者本人だけでなく、副流煙も影響を及ぼします。

「家族が吸っているから仕方ない」と思わず、一緒に禁煙を考えてみましょう。

3. ストレスコントロール(できる範囲で)

ストレスが溜まると、体の免疫バランスが崩れたり、自律神経が乱れたりして、喘息を悪化させることがあります。

「完全になくす」のは難しいですが、

自分を大切にね

  • 好きなことをする時間を作る
  • 深呼吸や瞑想を取り入れる
  • 無理をしすぎない といった方法で、ストレスを減らす工夫をしてみてください。

4. 禁酒

「少しくらいなら大丈夫」と思うかもしれませんが、お酒が気道を刺激し、咳が出やすくなることがあります。

特に喘息持ちの方は、飲酒後に症状が悪化するケースも。

お酒を控えるだけで体調が安定する人もいるので、試してみる価値はあります。

5. 食品添加物を減らす

食品添加物は現代の食生活に欠かせないものですが、過剰摂取は体に負担をかけます。

特にお菓子や加工食品は食品添加物が多い傾向があります。

完全にゼロにするのは難しいですが、

自分で工夫できること

  • お菓子やジャンクフードを減らす
  • シンプルな食材を選ぶ といった工夫で、少しずつ体に優しい食生活を目指しましょう。

まとめ:できることから始めてみよう

病気の原因は一つではなく、さまざまな要因が組み合わさっています。

自分ではどうしようもないものもありますが、自分で変えられる習慣もたくさんあります。

「10歳の女の子に毎日ずっとお菓子を食べさせ続けたら、体に悪そうですよね?」

これは大人にも同じことが言えます。日々の積み重ねが健康につながります。

無理なく、できることから少しずつ取り組んでみませんか?

健康な体を維持するために、今日からできることを始めてみましょう!

体を丈夫にして健康を取り戻そう 
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

日本喘息学会認定喘息専門医
日本内科学会認定内科医
日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー
日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士
日本温活協会認定温活士

日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。