🧴第3回:治りにくいアトピー…その原因、“糖化”かもしれません

第3回:「アトピー性皮膚炎と糖化の意外な関係とは?」

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です🌸

「ステロイドを塗っても、すぐにぶり返す…」
「夜になると猛烈にかゆくて寝られない…」
「薬に頼りたくないけど、どうしたらいいのか分からない」

そんなアトピー性皮膚炎に悩む方へ
今回は、体の内側で起きている“糖化”が、アトピーを悪化させる要因になっているかもしれない…というお話です💡

🍬糖化とは?おさらいから

糖化(とうか)とは、体内で余った糖がたんぱく質と結びつき、
AGEs(終末糖化産物)という“老化物質”を作ってしまう反応のことです⚠️

このAGEsが皮膚にたまると👇

👎 肌のバリア機能が低下
👎 かゆみ神経が敏感に
👎 炎症が起きやすくなる

つまり、アトピーの悪化スイッチを体内で押してしまっているのです💥

🔥「糖化」と「アトピー」の悪循環とは?

アトピー性皮膚炎は、
🔸 肌のバリアが壊れやすく
🔸 アレルギー反応が強く
🔸 炎症を起こしやすい

という三重苦の病気ですが、糖化がこれらすべてを“さらに悪化させる”要因になります。

とくにこんな方は要注意👇
✅ ステロイドを塗ってもまたすぐかゆくなる
✅ 掻き傷がなかなか治らない
✅ 甘い物がやめられない
✅ 顔や首など露出部の赤み・ガサガサが続く

これは“外からの治療だけでは追いつかない状態”です😢

🍩生活の中の“糖化スイッチ”をチェック📝

以下に当てはまるものはありませんか?

❌ 朝食は菓子パンやシリアル+カフェオレ
❌ 昼食はコンビニ弁当 or 丼もの中心
❌ 夕食後にスイーツ or アイスが習慣
❌ 水分不足でお茶や水をあまり飲まない
❌ 食べるのが早く、満腹になるまで詰め込む
❌ 便秘がち・冷え性・肌がくすむ

これらはすべて「AGEsを増やしやすい生活」💣
体の中で糖化が進み、アトピーの治りを邪魔している可能性があります。

🥗糖化体質を改善する「抗糖化生活7か条」

1️⃣ 野菜ファースト🥦(食物繊維が血糖上昇を防ぐ)
2️⃣ 主食は白米→雑穀や玄米へ🌾
3️⃣ 甘い飲み物はやめて、常温のお茶やルイボスティーに🍵
4️⃣ おやつはドライフルーツやナッツ、ゆで卵に置き換え🥚
5️⃣ よく噛んで、ゆっくり食べる(満腹ホルモンの働きを促進)
6️⃣ 夜9時以降は食べない🕘(夜間の血糖上昇を防ぐ)
7️⃣ ぬるめのお風呂&睡眠で血糖ストレスを和らげる🛁💤

🌿薬膳的アプローチ「アトピー体質を整える食材たち」

東洋医学では、アトピーの症状は「血熱(けつねつ)」や「湿熱(しつねつ)」と関係するとされています。
体内に熱や毒素がたまりやすい状態を整えることが大切✨

📌おすすめ薬膳食材👇

🍠 はとむぎ → 皮膚再生+利尿作用
🥒 冬瓜・きゅうり → 熱を鎮め、余分な水分を排出
🥬 青じそ → 抗炎症作用+血流促進
🌰 れんこん・山芋 → 肌を潤し、かゆみを和らげる

食事とスキンケアの“Wアプローチ”で、肌は必ず変わります💪

🍀さいごに

アトピーは、「肌の病気」であると同時に「体の中の反応の結果」でもあります。

塗り薬だけで抑えきれないかゆみ、治りきらない湿疹。
その背景には“糖化”という体内の火種が潜んでいることが少なくありません。

✨まずは、甘いものや生活習慣を少し見直すことから
✨自分の体の中に起きている「炎症のクセ」に気づくことから

あなたの肌は、変わり始めます🍀

次回は、「思春期ニキビと糖化」をテーマにお届けします✨
お子さんや若い世代にこそ伝えたい内容です📘

🩺やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでできること

当院では、皮膚科治療においても
💊 外用薬・内服治療だけでなく
🌿 生活習慣・食事・腸内環境・ホルモンバランス
など、トータルでサポートする治療方針をとれれば理想的です。

「今の症状をどう乗り切るか」だけではなく、
「再発を防ぐにはどうするか?」
という視点での診療も大切にしています🍀

しかし忙しい皮膚科外来では患者さんの日常生活まで介入できる時間は取れません。

📝このブログは“第二の診察室”です

外来診療では、どうしても目の前の症状への対応が中心になりますが、
本当はその奥にある「予防」や「根本的な体質改善」にこそ、大きな価値があります。

このブログは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの第二の診察室として、
日常生活の中で実践できる健康づくりのヒントをお伝えするために運営しています🌱

この内容は、すべて
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長・山口裕礼が責任をもって執筆・監修しています。


✅次回予告:【第4回】「思春期ニキビ VS お菓子生活🍫~糖化が炎症の燃料に?~」

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)