👨⚕️「病気」ではなく「人」を診るということ

~本当に大切な医療のカタチ~
💬今日、患者さんからいただいた言葉
「先生みたく、病気ではなく“人”を見てくれる先生はいないので嬉しいです」
この言葉をいただいた瞬間、胸がじんわり熱くなりました。
私はただ診察をしていただけかもしれませんが、その“向き合い方”が伝わったのだと感じています。
🧠“症状”だけを見ていては、本当の診療にはならない
現代医療では「咳が出る」「血糖が高い」「血圧が高い」といった“症状”や“数値”だけに焦点を当てがちです。
しかし、それは“木を見て森を見ずと同じ。
- なぜその症状が今、出ているのか?
- その背景にある生活やストレス、人間関係は?
- 本人はどんな不安を抱えているのか?
こうした“人間全体”を診る視点がなければ、真の改善にはつながりません。
💡「人を診る」とは甘やかすことではない
ただし誤解してはいけないのは、
「人を診る」=「優しい言葉ばかりかけること」ではありません。
💬 時には、言いにくい現実をお伝えすることもあります。
💬 時には、生活習慣の見直しを“本気”でお願いすることもあります。
それはその人の未来の健康を本気で思うからこそ。
一時しのぎではなく、その人が10年後も笑顔でいられるようにと思っての言葉です。
🧩私の診療スタイルは“ゆっくりと伝わる”
私の診療スタンスは…正直、すぐには伝わらないこともあります。
初診~1、2年以内の限られた時間では、
「ずいぶんと自信がある医者だな」
「ときに突き放されるような印象を受けるな」
――そんなふうに思われてしまうこともあるかもしれません。
けれど、何度か通ってくださった患者さんは、
「先生、あの時の一言が、自分を変えてくれました。」
「“人として”ちゃんと見てくれていたんですね。」
と、後から気づいてくださるのです。
🔁「人を診る医療」は、一方通行ではできない
本気で“人”を診る医療には、
患者さんの「自分と向き合う意志」も必要です。
「薬だけもらって、早く帰りたい」
「厳しいことは聞きたくない」
……そんな時代では、健康は守れません。
私たち医療者と、患者さんが信頼しあって、一緒に進んでいくこと。
それこそが「人を診る医療」の真の姿です。
🕊️さいごに|“診る”とは、“愛”かもしれない
病気を診るだけならAIでもできます。
でも、「人を診る」には、心・哲学・覚悟が必要です。
私は、これからも「人を診る医師」でありたいと思います。
だからこそ、時に厳しく、時に寄り添い、時に一緒に悩むスタイルを貫いていきます。
この姿勢が届く方に、
いつか、ちゃんと伝わると信じて。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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