📚本棚から見えたヒント ――「先生」と「お母さん」が心と体を守るために――

――「先生」と「お母さん」が心と体を守るために――
こんにちは🌿
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の 山口裕礼 です。
当院には毎日のように、保育園・幼稚園から高校までの「先生」と呼ばれる方々、そして子育て真っ最中のお母さんが来院されます。
- 👩🏫 先生方は子どもの風邪をもらいやすく、長時間労働や保護者対応でストレスフル。
- 🤱 お母さん方は反抗期・受験・SNSトラブルなど“24時間子どもモード”で心も体もヘトヘト。
診察室ではまず喘息や咳のコントロールが最優先ですが、信頼関係が出来るとつい世間話も弾みます✨
その対話の中で紹介したい📚100冊超の書籍(写真は一部のみ)が、わたしの本棚にぎゅっと詰まっています。
🧠① 教育現場のリアル
子どもを教える側が「疲れている」「病んでいる」という現実…
書籍タイトル例 | キーワード |
---|---|
『先生、皆の前でほめないで』 | 生徒対応・指導困難 |
『教師崩壊』 | 学校崩壊・教育制度 |
『スマホ子育てが子どもを壊す』 | 情報リテラシー不足 |
『東京貧困女子。』 | 教育格差と家庭背景 |
『シン・学校改革』 | 新しい教育とその限界 |
『中学校教員が小児科医に本音で聞いた本』 | 医療と教育の接点 |
『教育困難校』 | 学力・環境格差 |
『学校に行きたくない君へ』 | 不登校と支援 |
『「先生」が壊れていく』 | 教職の限界とメンタルヘルス |
『君たちはどう生きるか』 | 教育的思索 |
『若者の読書離れが止まらない』 | 情報洪水と活字離れ |
『Z世代の読書の実態』 | スマホ世代の特徴 |
💕② 母親の役割と葛藤
「良い母」とは?理想と現実のギャップに苦しむ女性たち
書籍タイトル例 | キーワード |
---|---|
『母という病』 | 母性の呪縛 |
『非常識な教え』 | 教育方針のアップデート |
『子どもを壊す親たち』 | 虐待・毒親問題 |
『育児がつらいのはあなただけじゃない』 | 育児うつ・孤立 |
『お金がない!子育て世代の本音』 | 経済不安 |
『非認知能力の育て方』 | 自己肯定感と社会性 |
『CHILD CODE』 | 遺伝と育て方の限界 |
『ああ母よ』 | 母の立場から見た教育 |
🧒③ 子どもの発達・多様性
グレーゾーン、境界知能、非行など、見えにくい個性をどう理解するか?
書籍タイトル例 | キーワード |
---|---|
『ケーキの切れない非行少年たち』 | 認知機能・加害者支援 |
『境界知能の子どもたち』 | 見えない障害 |
『犯罪心理学者は見た』 | 子どもの加害性 |
『わたしが正論について語るなら』 | 多様性と「正しさ」 |
『運命の子を育てる』 | 遺伝×環境 |
『僕たちは14歳までに何を学んだか』 | 思春期教育 |
『子どもが壊れる家』 | 家庭環境と発達障害 |
『身勝手な世界に生きる』 | 不適応の構造 |
『乙世代の読書の実態』 | Z世代の脳と教育の変化 |
🧓④ 教育者・知識人のことば(計6冊)
古典から現代まで、教育に携わる人の心の糧に…
書籍タイトル例 | キーワード |
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『サルトル教え』 | 哲学と教育 |
『ソクラテスの弁明』 | 問う力 |
『吉田松陰の教育』 | 日本的教育の源流 |
『君たちはどう生きるか』 | 道徳と哲学 |
『どう生きるか』 | 人生論と教育 |
『父親の正体』 | 男性の育児・教育参加 |
😷⑤ 医療と子ども/呼吸器医の視点
医師として読んでおきたい、子どもの体調・精神的問題と医学の交差点
書籍タイトル例 | キーワード |
---|---|
『教育困難校』 | 医療支援との連携 |
『身勝手な世界に生きる人たち』 | 精神科的視点 |
『「先生」が壊れていく』 | 医療連携の必要性 |
『自律神経で人生が変わる』 | 身体とストレス |
『生きるのがつらいのはあなたのせいじゃない』 | 心療・神経系アプローチ |
📘⑥ 社会の構造と未来への問い
「貧困」「格差」「未来」…個人では変えられない現実にどう向き合うか?
書籍タイトル例 | キーワード |
---|---|
『東京貧困女子。』 | ワーキングプア |
『身勝手な世界に生きる人たち』 | 自己責任社会 |
『どう生きるか』 | 生き方と社会構造 |
『乙世代の読書の実態』 | テクノロジーと教育 |
『生きる意味の探し方』 | ビジョンと人生の方向性 |
🎯まとめ:この100冊から導かれること
現代の教育と子育てにおいて、最も必要なのは「個の尊重」と「支え合いの構造」です。
- 教師・親・医療者が孤立せず、つながることで、子どもは守られる
- 子どもは一人ひとり異なる回路を持った存在。マニュアル教育では救えない
- そして、大人自身が自分を守ることが、最大の子ども支援
📌当院では、単なる診療だけでなく、こうした「本と人から学んだ知恵」も活かして日々診察にあたっています📖✨
咳や喘息だけでなく、親として・先生として・人として疲れたときにも、ふと立ち寄ってもらえるような空間でありたいと思っています🌿
🏷️書籍を3つのテーマで分類してみた!
テーマ | 代表的なタイトル | キーワード |
---|---|---|
① 教師のリアル | 『先生、皆の前でほめないで』 『ケーキの切れない非行少年たち』 『教員という仕事』 | 長時間労働 / ブラック化 / 生徒指導 / 境界知能 |
② 親の葛藤 | 『母という病』 『非認知能力の育て方』 『THE CHILD CODE 遺伝が9割、親にできること』 | 過干渉 / 愛着 / “呪い”のような期待 |
③ 子どもの多様性 | 『境界知能の子どもたち』 『Z世代の読書の実態』 『僕たちは14歳までに何を学んだか』 | グレーゾーン / 読書離れ / Z世代の価値観 |
💡ぜんぶ読んで見えてきた“共通結論”
- 大人が壊れると子どもも壊れる
- 教師も親も「自己犠牲=美徳」になりがち。まずは❶睡眠❷栄養❸呼吸を整えよう。
- 子どもは“一人ひとり違う脳”を持つ
- テスト偏重より非認知能力(好奇心・やり抜く力)が将来を決める✔️
- 外部リソースをフル活用せよ
- 学校・家庭だけで抱えず、医療・行政・地域サポートへ早めに相談📞
🌬️呼吸器内科医が提案するセルフケア3選
症状 | すぐできるケア | 当院でできること |
---|---|---|
ストレスで息苦しい | 4-7-8呼吸法🧘🏻♀️ | 肺機能チェック&吸入指導 |
慢性的な咳 | 寝具のダニ対策🛏️ | ステップ式喘息治療+環境指導 |
睡眠不足 | 就寝90分前の“ぬるめ入浴”🛁 | SKY10による自律神経測定 |
👨👩👧👦「自分の子」と「人の子」――アドバイスは別物⁉️
わたしにも子供がおりますが、自分の子どもには感情が入りすぎて“客観的助言”が難しいもの💦
反対に診察室で出会うお子さんには、医学的エビデンスと第三者の視点で冷静に助言できます。
だからこそ
- 親は専門家の“外の声”を借りる
- 先生は医療者の“体の声”を借りる
この“相互乗り入れ”が、子どもたちの未来を守る最短コースだと実感しています🌈
📝まとめ
- 教師と母親は、子どもを支える“二大インフラ”🏗️
- でも壊れやすいインフラでもあります。
- 本棚の知恵が示すのは、まず大人自身の呼吸・睡眠・余白を守ること。
- そして医療・教育・家庭がゆるやかに手をつなぐこと。
もし咳や息切れが続くときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。
あなたの“深呼吸できる日常”を、一緒に取り戻しましょう🫶
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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