🌿院長室の本棚から──

医療の背景にある“生き方の思想”を少しだけご紹介します
こんにちは。
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
当院に来てくださる患者さんから、よくこう言われます。
「ここに来ると、なんだかホッとするんです」
「話すだけで元気になる気がします」
この“安心感”の正体は何か──
それは、医学的な説明や処方だけではなく、「どう生きるか」「人とは何か」を深く考え続けてきた時間の積み重ねなのだと私は思っています。
📚今回ご紹介するのは、院長室に置いてある「生き方を学ぶ本」たち
こちらは、私が日常的に手に取る一部の書籍たちです。
🔸東洋哲学・古典思想
- 『老子 人生に活かす』
- 『老子の人間学』『荘子』『論語と孔子の言葉』
- 『中国の思想』『一宮夜話』『千利休』
🔸現代思想・実践哲学
- 『日野原重明 いのち、生きる、最後まで』
- 『ガンディー 魂の言葉』『明日は晴れ』
- 『デンマーク 幸福の定義』『道徳感情論』
- 『愛するということ』
🧭一冊にまとめると、何が書いてあるか?
どの本も表現は違いますが、核心は共通しています。
人は、ただ長く生きるのではなく、「どう生きるか」を選べる。
そしてそれは、誰かを愛し、支え、感謝しながら生きることでしか得られない。
老子はこう言いました。
「柔よく剛を制す」──力ではなく、しなやかさが生き抜く力になる。
孔子はこう言いました。
「己の欲せざる所は人に施すなかれ」──他人を思う心が、人生の土台になる。
ガンディーはこう語ります。
「自分の変化が、世界を変える第一歩になる。」
👨⚕️医師としてこれらを読む理由
医学は科学であり、技術であり、体系です。
でも、患者さんと向き合うのは、“人間としての私”です。
- 人の不安にどれだけ寄り添えるか
- 患者さんの「生きてきた時間」に敬意を払えるか
- 治療よりも、“その人らしく生きること”を支えられるか
そのために、私はこれらの本を手放せません。
💭院長室に本を置く理由は、実は自分のためだけではありません
診察の合間に、ふと一節を読むことがあります。
落ち込んだとき、判断に迷うとき、苛立ちそうなとき、
本棚から静かに「それでも、人はやさしくあれ」と言われているような気がします。
医学だけで人は救えない。
でも、医学と哲学が重なる場所には、
安心が生まれるのだと思っています。
🌱もし、当院で「安心した」と感じていただけたなら
それは、私個人の力ではなく、
これまで出会ってきた患者さんたちの言葉と、
この本棚にある“生き方の叡智”の積み重ねのおかげです。
あなたの人生が今日も、あたたかく、静かに整っていきますように。
読んでくださり、ありがとうございました。
— やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
山口裕礼
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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