🧘‍♀️いま改めて注目される「ピラティス」

こんにちは、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です🌿
最近、患者さんとの会話や問診票のなかでも「ピラティスを始めました」「ピラティスが気になります」という声があります!

本日は、あらためて「ピラティスとは何か?」「なぜいま注目されているのか?」を、呼吸器内科医としての視点も交えながらお話しします💡

🧠ピラティスは“脳と身体”をつなぐエクササイズ

ピラティスは単なる筋トレでも、ストレッチでもありません。
「脳と身体の協調性を高める」 ことにフォーカスしたエクササイズです。

普段、無意識に動かしている筋肉。
その「使い方のクセ」によって姿勢が歪んだり、呼吸が浅くなったりすることがあります。

ピラティスではそのクセに気づき、 意識的に筋肉を使う訓練 を行います。
これは「再教育=Re-education」という考えに基づいています。

たとえば、

  • 呼吸が浅い → 横隔膜や肋間筋を活性化
  • 肩が上がりやすい → 僧帽筋の過緊張を抑制
  • 骨盤が前傾/後傾しやすい → コアの筋肉で調整

このように、一つひとつの動きが、身体の使い方のリセットと再構築に繋がっていくのです✨

🫁呼吸器内科の視点から見ると…

ピラティスが特に優れているのは、「呼吸」と「体幹」へのアプローチです。

  • 横隔膜の可動域が広がる
  • 胸郭がしなやかになり、深く呼吸できるようになる
  • 自律神経が整い、ストレスが軽減する

これは、喘息や慢性咳嗽、過換気症候群などの呼吸器疾患にとっても、大きな可能性を秘めています。
ピラティスは「呼吸を学ぶレッスン」でもあるのです🌬️

⚠️始める前に知っておくべきこと

ピラティスは本来、リハビリをベースにしています。
そのため安全性は高いのですが、注意すべきポイントもあります👇

● フォームが命!

自己流で行うと、逆に関節を痛めることも。
必ず最初は インストラクターの指導を受けましょう。

● 呼吸は「止めない」

動作中に息を止めてしまうと、血圧上昇や緊張を引き起こします。
「吸って、吐いて」を動きに合わせるのが基本です。

● 無理をしない

頑張りすぎは禁物。「ちょっとキツイけど気持ちいい」が目安✨

💡“気づき”を増やすと、人生が変わる

ピラティスでは、自分の「クセ」に気づくことが最大の収穫です。

  • 気づけば猫背だった
  • いつも右足に重心がかかっていた
  • 呼吸が浅くなっていた

その「無意識」に気づいたとき、人は初めて“整える”ことができます。

整えば、
✅ 姿勢が美しくなり
✅ 呼吸が深くなり
✅ 気分が穏やかになり
✅ 疲れにくい身体になります

そして何より、「自分の身体に興味を持つ」ようになります。
これは予防医療の第一歩です✨

💡なぜ現代人にピラティスが必要なのか?

現代人の生活は、「動かないこと」が前提になっています。
スマートフォン、長時間のデスクワーク、車移動、冷暖房完備の屋内生活…

これらの生活スタイルは、

  • 筋肉のアンバランス(特にインナーマッスルの機能低下)
  • 呼吸の浅さ
  • 姿勢の崩れ
  • 自律神経の乱れ

などを引き起こしやすく、不調の温床となっています💦

ピラティスはこうした現代のライフスタイルがもたらす弊害に対し、
「意識的に動かし・整え・呼吸する」ことで、身体と心のバランスを取り戻す方法です🌀

こんな方におすすめです👇

  • 慢性的な肩こり・腰痛がある方
  • なんとなく呼吸が浅く、疲れやすい方
  • 姿勢や歩き方に違和感がある方
  • ストレスが多く、眠りが浅い方
  • 将来、寝たきりや転倒を避けたい方

身体は“気づいたとき”から変わっていきます。
ピラティスは、動が苦手な人にも取り入れやすい「再出発のスイッチ」となるでしょう🌱

🌟さいごに

ピラティスは「正しく立つ」「楽に呼吸する」ことを思い出させてくれる、現代人に必要な“再学習”メソッドです。

自分の身体と、もっと仲良くなりたい方へ。
ぜひ一度、ピラティスの世界をのぞいてみてください✨

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)