🧬2025年ノーベル生理学・医学賞✨

〜「免疫のブレーキ」を見つけた研究〜

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の山口裕礼です。

今年(2025年)のノーベル生理学・医学賞は、
「免疫を抑える細胞=制御性T細胞(Tレグ)」の発見とその働きの解明 に贈られました🏅

「免疫を抑える?」と聞くと、
「それって悪いことでは?」と思う方も多いかもしれません。
でも実は――
この“ブレーキ”こそが、私たちの体を守ってくれているんです🧘‍♀️

🔬そもそも「免疫」って何?

免疫とは、体を守るための「防衛チーム」💪
ウイルスや細菌などの“敵”をやっつけてくれる頼もしいシステムです。

でも、免疫が強すぎるとどうなるでしょう?😨
→ 自分の体まで攻撃してしまう「自己免疫疾患」や
→ 炎症が止まらなくなる「慢性炎症」

そうならないように、体には「ブレーキ係」も存在しています。
それが今回の主役――
🩸制御性T細胞(Treg:ティーレグ)なんです!

🚦免疫に「ブレーキ」が必要な理由

免疫システムには大きく2つの役割があります。

役割内容
🛡 攻撃(エフェクター)T細胞敵をやっつける
🚦 制御(Treg)T細胞暴走を止める・仲間をなだめる

つまりTregは、
「もう大丈夫、落ち着いて!」と免疫の暴走を防いでくれる“調整役”なんです😊

🧑‍🔬どんな研究なの?

今回ノーベル賞を受賞したのは、
坂口志文先生(京都大学名誉教授)たちのグループです🇯🇵✨

坂口先生らは、長年の研究で――

  • 免疫を抑える特別なT細胞(Treg)が存在すること
  • その細胞を見分ける“目印(FOXP3)”を発見したこと
  • この細胞がないと、自己免疫疾患が起こること

を世界で初めて明らかにしました🌍💡

💊この発見で何が変わるの?

Tregをうまくコントロールできるようになると、
次のような未来が広がります🌈

🌿自己免疫疾患・アレルギーに

免疫が強く出すぎる病気(例:リウマチ、アトピー、喘息)を、
“やさしく鎮める治療”が可能に。

🧠脳や心の病にも?

近年では、免疫とメンタル(腸脳相関・免疫脳軸)のつながりも研究されています。
Tregを通じて「炎症を抑える」ことが、
脳の健康にも関係しているかもしれません🧩

🎯がん治療にも応用!

実はTregは“免疫のブレーキ”なので、
がん細胞に対してはブレーキを少し外したほうが良い場合もあります。
→ がん免疫療法では「Tregを抑える」アプローチが進んでいます⚔️

💡まとめ:体の中にも「バランスの天才」がいる

Treg(制御性T細胞)は、
私たちの免疫システムの中で、
“過剰な攻撃を防ぐ知恵”のような存在です🌿

攻めるだけでなく、
ときに引く・抑える・調整する――
このバランスこそ、健康の本質かもしれません✨

🩺やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックから

当院でも日々の診療で、
「免疫のバランス」をとても大切に考えています。

アレルギー・喘息・自己免疫・皮膚炎などは、
すべて「免疫の過剰反応」から起こることが多いのです。

薬で抑えるだけでなく、
👉 腸内環境の改善
👉 睡眠・ストレスケア
👉 抗酸化・抗糖化の生活
👉 そして心の穏やかさ

それらすべてが“あなたの中のTreg”を整える力になります🍀

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投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)