やめるか継続か、減らすか
コロナ感染症になった後に、咳や痰、息切れが長引くことがあります。
そのような場合に吸入器が処方されることがあります。
様々な吸入薬がありますが、その中の一つにシムビコート(後発はブデホル)という吸入薬があります
多くの場合は朝晩に2吸入ずつ使用します。
シムビコート(ブデホル)は、慢性気管支炎、気管支ぜんそくに効果がある吸入薬です。
慢性気管支炎、気管支ぜんそくは気管支に炎症を起こし、咳や痰、息切れをきたす代表的な病気です
コロナ感染症後に残る咳や痰、息切れは多くの場合、気管支が傷ついて炎症をきたしている可能性があります。
そのような場合にシムビコート(ブデホル)を使用すると症状が楽になる可能性があります。
症状が楽になった後、その後どうするか?
シムビコート(ブデホル)をすぐにやめられる場合とやめられない場合があります。
すぐにやめられる場合
・シムビコート(ブデホル)を使用した後にあっという間に症状が全く無くなった。
・元々の症状が軽かった場合や気管支がそれほど傷ついていない。
・気管支がもともと弱くない。
このような時には割と早めにやめられる可能性があります。
しかし中にはやめた後に症状がぶり返す場合があります。
やめられない場合
・もともと風邪の後に咳や痰、息切れが長引きやすい体質の方
・咳や痰、息切れの症状が強かった
・症状が残る
・症状が出てからの経過が長い場合(数週間、数か月)
このような場合に、やめてしまうと症状が悪化する可能性があります。
ある程度症状が落ち着くまで継続していきます。
やめられない場合の今後について
症状がある程度よくなったら、薬はやめずに減らしていきます。
減らすパターン
シムビコート(ブデホル)朝晩2吸入→朝晩1吸入
多くは上記のパターンになります。
その他例外としてアテキュラへの変更も選択肢の一つになります。
シムビコート(ブデホル)を使っても症状が良くならない場合
エナジアの変更も治療の選択肢になります。
減らすタイミング
症状がほぼ無ければ2~3か月ごとに減らしていくのが安全です。
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投稿者プロフィール
- 2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。
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