コロナの症状でレルベアが処方された場合、今後について

やめるか継続か、減らすか
コロナ感染症になった後に、咳や痰、息切れが長引くことがあります。
そのような場合に吸入器が処方されることがあります。
様々な吸入薬がありますが、その中の一つにレルベアという吸入薬があります
主にレルベア200もしくは100を使用します。

レルベアは、慢性気管支炎、気管支ぜんそくに効果がある吸入薬です。
慢性気管支炎、気管支ぜんそくは気管支に炎症を起こし、咳や痰、息切れをきたす代表的な病気です
コロナ感染症後に残る咳や痰、息切れは多くの場合、気管支が傷ついて炎症をきたしている可能性があります。
そのような場合にレルベアを使用すると症状が楽になる可能性があります。
症状が楽になった後、その後どうするか?
レルベアをすぐにやめられる場合とやめられない場合があります。
すぐにやめられる場合
・レルベアを使用した後にあっという間に症状が全く無くなった。
・元々の症状が軽かった場合や気管支がそれほど傷ついていない。
・気管支がもともと弱くない。
このような時には割と早めにやめられる可能性があります。
しかし中にはやめた後に症状がぶり返す場合があります。
やめられない場合
・もともと風邪の後に咳や痰、息切れが長引きやすい体質の方
・咳や痰、息切れの症状が強かった
・症状が残る
・症状が出てからの経過が長い場合(数週間、数か月)
このような場合に、やめてしまうと症状が悪化する可能性があります。
ある程度症状が落ち着くまで継続していきます。
やめられない場合の今後について
症状がある程度よくなったら、薬はやめずに減らしていきます。
減らすパターン
1.レルベア200→レルベア100→アニュイティ100
多くは上記のパターンになります。
その他例外としてアテキュラへの変更も選択肢の一つになります。
レルベアを使っても症状が良くならない場合
エナジアの変更も治療の選択肢になります。
減らすタイミング
症状がほぼ無ければ2~3か月ごとに減らしていくのが安全です。
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
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環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
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