クリニックだより 内科

コロナの症状でアテキュラが処方された場合、今後について

内科

やめるか継続か、減らすか

コロナ感染症になった後に、咳や痰、息切れが長引くことがあります。

そのような場合に吸入器が処方されることがあります。

様々な吸入薬がありますが、その中の一つにアテキュラという吸入薬があります

多くの場合はアテキュラ高用量、アテキュラ中用量が使用されます。

アテキュラは、気管支ぜんそくに効果がある吸入薬です。

気管支ぜんそくは気管支に炎症を起こし、咳や痰、息切れをきたす代表的な病気です

コロナ感染症後に残る咳や痰、息切れは多くの場合、気管支が傷ついて炎症をきたしている可能性があります。

そのような場合にアテキュラを使用すると症状が楽になる可能性があります。

症状が楽になった後、その後どうするか?

アテキュラをすぐにやめられる場合とやめられない場合があります。

すぐにやめられる場合

・アテキュラを使用した後にあっという間に症状が全く無くなった。

・元々の症状が軽かった場合や気管支がそれほど傷ついていない。

・気管支がもともと弱くない。

このような時には割と早めにやめられる可能性があります。

しかし中にはやめた後に症状がぶり返す場合があります。

やめられない場合

・もともと風邪の後に咳や痰、息切れが長引きやすい体質の方

2023年最新版|コロナ後に咳が止まらなくなる人の特徴(咳、痰がらみ)

・咳や痰、息切れの症状が強かった

・症状が残る

・症状が出てからの経過が長い場合(数週間、数か月)

このような場合に、やめてしまうと症状が悪化する可能性があります

ある程度症状が落ち着くまで継続していきます。

やめられない場合の今後について

症状がある程度よくなったら、薬はやめずに減らしていきます。

減らすパターン

1.アテキュラ高用量→アテキュラ中用量→アテキュラ低用量

2.アテキュラ中用量→アテキュラ低用量

多くは上記のパターンになります。

アテキュラを使っても症状が良くならない場合

エナジアの変更も治療の選択肢になります。

2023年最新版|新型コロナウイルス感染症後の咳の止め方【コロナ後遺症】

減らすタイミング

症状がほぼ無ければ2~3か月ごとに減らしていくのが安全です。

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投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。