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喘息は大人にも、そして新たに―成人後の発症の原因、症状、そして治療について

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「喘息=子供の病気」というイメージから脱却

今回のブログでは、喘息について深く掘り下げていきたいと思います。

喘息と聞くと、多くの方は子供の病気というイメージを持つかもしれません。

しかし、喘息は大人になってから発症する方は普通にあります。

今日は、成人喘息の原因、症状、そして治療方法について具体的に解説します。

成人喘息の原因

大人になってから喘息を発症する原因はさまざまです。

アレルギー: ペットの毛、ダニ、カビ、花粉などに対するアレルギーが喘息の引き金になることがあります。

感染症: 重い風邪やインフルエンザは、時折喘息を引き起こす可能性があります。

環境汚染: 大気汚染や職場での化学物質の露出など、環境的な要素も喘息の原因になりえます。

ストレス: 長期的なストレスや心的なショックは、身体全体のバランスを乱し、喘息の発症につながることがあります。

成人喘息の症状

喘息が疑われる症状は、せぎ、息切れ、胸の苦しみ、夜間や早朝に特に酷くなる咳などです。

これらの症状が頻繁にまたは慢性的に出る場合、早めに医療機関を受診することを強くお勧めします。

成人喘息の治療

治療の目標は、喘息の症状をコントロールし、日常生活を通常通りに送ることができるようにすることです。

薬物療法: 喘息の薬には2種類あります。

一つは「制御薬」で、これは長期的に使い、喘息の炎症をコントロールします。

もう一つは「救急薬」で、これは喘息発作時に症状を素早く軽減します。

誘因からの避難: 喘息を引き起こす可能性のある誘因から遠ざかることも重要です。

これには、アレルゲンの除去、職場での化学物質の露出を避けること、ストレス管理などが含まれます。

喘息教育: 喘息発作のサインを認識し、いつ救急薬を使うべきかを知ることは重要です。

また、適切な吸入器の使い方も学びましょう

定期的なフォローアップ: 喘息の状態は時間とともに変化します。

定期的に医師に診てもらい、必要に応じて治療計画を調整することが大切です。

さいごに

「喘息=子供の病気」というイメージからは、ぜひとも脱却ください。

それが、自分自身や身近な人々の健康を守る第一歩になるはずです。

この記事が、喘息という病気についての理解を深め、適切な対策をとる手助けになれば幸いです。

次回も、さまざまな健康情報をお届けしますので、お楽しみに。健康に気をつけて、良い一日をお過ごしください。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。