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ヒノキ花粉症対策:ゾレアの適応があるスギ花粉症の方に朗報!

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ヒノキ花粉症対策:スギ花粉症の方に朗報!

春の暖かな陽気とともに、スギ花粉の季節がピークを迎えています。

しかし、スギ花粉症の方々にとって次なる試練が待ち受けています。

そう、ヒノキ花粉症の季節が始まるのです。

スギ花粉症の症状に苦しんだ後、ヒノキ花粉症もまた同じように苦しいものです。

しかし、スギ花粉症の治療に有効な「ゾレア」が、ヒノキ花粉症にも効果を発揮する可能性があります。

ゾレアとは?

ゾレアは、重症のアレルギー性疾患に対する治療薬です。

特に12歳以上の重症スギ花粉症患者に適応があり、アレルギー反応の原因となるIgE抗体を抑制することで、症状を改善します。

この効果は、ヒノキ花粉にも理論上は期待できるため、スギ花粉症とヒノキ花粉症の両方に悩む方にとって、希望の光となり得るのです。

ヒノキ花粉症にも効果がある?

スギ花粉症の方の多くは、ヒノキ花粉にも反応してしまいます。

ゾレアはスギ花粉症に対して承認されていますが、アレルギーのメカニズムが似ているため、ヒノキ花粉症にも効果を示す可能性があります。

ただし、ヒノキ花粉症だけの方には、現在のところ直接的な適応はありませんので、スギ花粉症がひどい場合に医師の診断と相談が必要です。

なぜ今、ゾレアを検討すべきなのか?

  • 早期治療の効果:ゾレアは、投与後2週間で効果を発揮し始め、長期間にわたって症状を軽減します。ヒノキ花粉症の季節が始まる前に治療を開始することで、春の辛い症状を軽減できるかもしれません。
  • 継続的な症状の管理:ゾレアの効果は長く 続き、持続性があり、定期的な投与でスギからヒノキの花粉症症状の管理が可能です。

医療機関を訪れる際のポイント

  • 症状の詳細を伝える:スギ花粉症とヒノキ花粉症のどちらにも反応しているのか、症状はどのように異なるのかを明確に伝えましょう。
  • 治療歴の共有:過去に試した治療法や薬、その効果や副作用についても共有することが大切です。
  • ゾレアについて相談する:ゾレアの治療を検討している旨を伝え、自分の状況に合うかどうかを医師と相談しましょう。

生活習慣の見直しも重要

薬物療法だけでなく、生活習慣の見直しも花粉症対策には重要です。

室内の清潔を保つ、外出時の花粉対策を徹底する、適切な栄養摂取と睡眠を心がけるなど、日常生活でできることから始めましょう。

最後に

ヒノキ花粉症の季節が近づいてきた今、スギ花粉症の方は特に注意が必要です。

ゾレアがスギ花粉症に加えてヒノキ花粉症にも効果を発揮する可能性があることは希望的なメッセージです。

しかし、最終的な治療法の選択には、医師の診断と相談が欠かせません。

この春、花粉症に悩まされることなく、快適な日々を送るためにも、今から適切な対策を講じていきましょう。

花粉症の季節も、正しい知識と対策で乗り越えることができます。

皆さんが健やかな春を迎えられるよう、心から願っています。

※ ヒノキ花粉症だけの方には、現在のところゾレアは直接的な適応はありません

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。