🦴「骨密度を測る」という予防医学〜内科でDEXA検査を行う理由〜

〜内科でDEXA検査を行う理由〜
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
当院では、呼吸器や生活習慣病の診療に加え、骨粗しょう症の精密検査「DEXA(デキサ)」を導入しています。
「内科で骨の検査?」と驚かれる方も多いのですが、これには深い理由があります。
🦵筋肉と骨は“チーム”で老化する
年齢とともに筋肉量や筋力が落ちる「サルコペニア」。
実は、骨の密度も同時に低下していくことが分かっています。
どちらも、ただの“加齢”ではなく、使わないことによる退化です。
研究では、寝たきりや安静が数日続くだけでも筋肉量が減り、筋力はあっという間に低下します。
運動不足が続くと、立ち上がりや歩行のスピードが落ち、転倒リスクが増大。
そして転倒が骨折を招き、骨折がさらなる筋力低下を生む——この悪循環が「フレイル(虚弱)」の始まりです。
📉骨密度の低下は“静かな進行”
骨密度の低下は痛みも自覚症状もほとんどありません。
しかし、気づいたときには骨折がきっかけで寝たきりになることもあります。
特に女性は閉経後、ホルモン(エストロゲン)の低下により骨密度が急速に下がるため、
50代からの定期チェックが非常に重要です。
また、男性も油断できません。
ステロイドの長期使用、糖尿病、喫煙、過度な飲酒なども骨密度を低下させる原因になります。
🧠骨密度を測る「DEXA」とは?
当院が採用している「DEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)」は、
骨密度を最も正確に測定できる方法とされています。
- 上腕骨を直接測定
- わずか数分で痛みなし
つまり、DEXAを使えば、骨を“見える化”できるのです。
当院ではこのデータをもとに、栄養・運動・生活習慣をトータルで整えるアドバイスを行っています。
💪筋トレは「老後の貯金」
筋肉をつけることは単なる見た目の問題ではなく、
「骨を守り、免疫を守り、人生を守る」ことにつながります。
たんぱく質とエネルギーを十分にとり、
体重負荷のかかる運動(スクワット・ウォーキングなど)を取り入れることで、
骨も筋肉も一緒に若返っていきます✨
🌿まとめ
🔹 骨と筋肉は“同時に衰える”
🔹 DEXA検査で、骨と筋肉の状態を可視化できる
🔹 予防の第一歩は「知ること」から
🔹 筋トレと栄養は、老後の“貯筋・貯骨”
「最近、背が縮んだ気がする」「運動量が減った」「姿勢が前かがみになった」
そんなサインを感じたら、ぜひ一度ご相談ください🩵
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📍やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
👉 https://yamaguchi.clinic
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)