🤧 インフルエンザ後の咳と咳喘息の見分け方

〜似ているけど“別もの”です〜

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の 山口裕礼(やまぐち ひろみち)です。

インフルエンザが治ったあと、

  • 😷 熱も下がった
  • 🏃‍♂️ 体も元に戻った
  • 🧑‍💼 仕事や学校にも復帰した

それなのに…

👉 「咳だけが、いつまでも止まらない」

このご相談、毎年とても多くあります。

そして多くの方がこう思っています👇

「インフルの後だから、もう少し様子を見れば治るかな…」

実はこの考え、
正しい場合注意が必要な場合の両方があります⚠️

🔍 まず結論:似ているけど“別もの”です

同じ「インフル後に続く咳」でも、
中身は大きく2つに分かれます。

  • 🟢 インフル後の咳(ウイルス感染後咳嗽)
  • 🔴 咳喘息

名前は似ていませんが、
症状はとてもよく似ているため見分けが難しいのです。

🟢 インフル後の咳の特徴

インフルエンザなどのウイルス感染では、
🫁 気道(のど・気管支)が強く傷つきます。

その回復途中で起こるのが、いわゆる「インフル後の咳」です。

主な特徴

  • インフルエンザが 明確なきっかけ
  • 気道に残った 一時的な炎症
  • 咳は出るが、日ごとに少しずつ軽くなる
  • 夜間の咳は あっても軽め
  • 多くは 1〜3週間程度で自然に改善
  • 吸入薬などの 長期治療は不要なことが多い

👉 これは
「治りかけの後遺症」のような咳です🌿

🔴 咳喘息の特徴(要注意⚠️)

問題は、
インフルをきっかけに咳喘息が表に出てくるケースです。

実はこれは、非常によくあります。

主な特徴

  • インフル後 3週間以上咳が続く
  • 🌙 夜・明け方に咳がひどくなる
  • 🗣 会話・笑う・電話で咳き込む
  • ❄️ 冷たい空気・運動で咳が出る
  • 市販の咳止めが ほとんど効かない
  • ゼーゼー音は出ない(※だから見逃されやすい)
  • アレルギー体質・花粉症がある方に多い

👉 気道に
慢性的なアレルギー性炎症が起きている状態です。

🫁 最大の見分けポイントは「経過」

ここが一番大切です👇

  • 時間とともに良くなっている
     → インフル後の咳の可能性が高い
  • 良くならない/むしろ悪化している
     → 咳喘息を疑うべきサイン⚠️

「咳が長引いている」だけでなく、
良くなる方向に向かっているかどうかが分かれ道です。

💊 治療は“真逆”になることもあります

🟢 インフル後の咳

  • 基本は経過観察
  • 必要に応じて一時的な対症療法
  • 時間が最大の治療

🔴 咳喘息

  • 吸入ステロイド治療が基本
  • 早期治療がとても重要🔥
  • 放置すると
     👉 本格的な「気管支喘息」へ進行することも

👉 同じ咳でも、治療方針はまったく違います

🏥 こんな場合は受診をおすすめします

次のような方は、
「様子見」よりも一度の受診をおすすめします👇

  • 咳が 3週間以上続いている
  • 夜の咳で 眠れない
  • インフルは治ったのに 咳だけ残っている
  • 咳止めを飲んでも 改善しない

👉 この段階では
「ただのインフル後の咳」ではない可能性があります⚠️

🌱 最後に|咳は体からのメッセージ

咳は単なる不快症状ではなく、
🫁 気道の状態を教えてくれる大切なサインです。

  • 様子を見てよい咳
  • 早く治療すべき咳

これを見極めることで、
将来の喘息を防げることもあります

「咳だけだから…」と我慢せず、
気になる方はお気軽にご相談ください😊🏥

📍 やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
呼吸器専門医の視点で
咳の“本当の原因”を丁寧に見極めます

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞