クリニックだより 内科

2024年版: インフルエンザ後の咳と苦しさについて

内科

インフルエンザ後に咳が悪くなったり、悪化する患者さんがおります


インフルエンザから回復した後に咳や呼吸困難が悪化するケースが多くなっています。

特に、最近のインフルエンザ流行の影響でこのような症状に悩む患者さんが増えています。

ワクチン接種後でも、高熱を伴うインフルエンザにかかる例はあります。

インフルエンザ治療薬によって熱は下がるものの、咳や呼吸困難が続くことがあります。

毎年、これらの症状で呼吸器内科を訪れる患者さんが多くなっています。

インフルエンザが原因で気管支喘息を引き起こすこともあります。

この状態では、以下のような症状が見られることが一般的です。

・夜間や明け方に特に咳が出る。
・咳で夜中に目が覚める。
・激しい咳により呼吸が苦しくなる。
・咳で嗚咽することがある。
・咳により尿失禁を経験することも。

また、新型コロナウイルス感染後に気管支が弱まり、咳が出やすい体質になる方もいらっしゃいます。

インフルエンザ後、熱が下がらない、黄色の痰が出る場合は、細菌感染の可能性があります。

この場合、抗生物質の投与が必要になることがあります。

以下のような経験がある方は、インフルエンザ後に咳や呼吸困難が悪化するリスクが高いです。

・咳喘息
・喘息
・気管支の弱さ
・風邪で咳が長引く
・以前にアレルギーによる咳と診断された
・小児喘息
・吸入器の使用経験
・喫煙歴

これらの症状がある場合は、早めに呼吸器内科やアレルギー科の専門クリニックを受診することをお勧めします。

咳や息切れの原因を特定し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

インフルエンザ自体は回復しても、咳や呼吸困難が続く場合は治療が必要となります。