🥛「牛乳・ヨーグルトは体にいい?」“本当のところ”を医師が解説します

カゼインと健康の“本当のところ”を医師が解説します👨⚕️
こんにちは☀
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
「カルシウムをとるには牛乳が一番!」
「ヨーグルトで腸内環境を整えましょう!」
…そんなフレーズ、テレビや雑誌で見たことがありませんか?
たしかに牛乳やヨーグルトには“良い面”もあります。でも一方で、見落とされがちな「デメリット」もあるのです💡
今回はそのカギとなる「カゼイン」という成分に注目し、
「牛乳は本当に健康にいいのか?」
を医学的にわかりやすく解説していきます✨
🧬カゼインってなに?
カゼインは、牛乳に含まれるたんぱく質の約80%を占めています。
牛乳を温めたり発酵させたりすると固まる“あの白いかたまり”の主成分です。
実はこのカゼイン、消化しにくいという特徴があり、
人によっては体内で炎症を引き起こす原因になることもあります🔥
👎カゼインのデメリット
1. 腸への負担と炎症の原因に?
カゼインは腸で分解されにくく、リーキーガット(腸漏れ)の原因になる可能性があります。
腸のバリアが壊れることで、アレルギー・喘息・自己免疫疾患に関係することも。
2. 日本人には“合わない体質”が多い
日本人は乳糖不耐症やカゼイン不耐症の人が多い傾向にあります。
牛乳を飲んだあとに、
- お腹がゴロゴロする
- 下痢になる
- 肌荒れやアトピーが悪化する
という人は、カゼインが原因かもしれません🌀
3. 慢性的な炎症や粘膜への影響
カゼインは鼻炎・副鼻腔炎・喘息・アトピー性皮膚炎など、
慢性炎症疾患に関係する可能性も指摘されています。
🌱でも、メリットもある!
もちろん、すべてが悪いわけではありません✨
適量であれば、以下のような利点もあります。
✅ 良質なたんぱく質の補給
成長期の子どもにとっては、筋肉・骨の形成に大切な栄養源にも。
✅ ヨーグルトは一部「腸内環境」に良い働きも
特に、プレーンヨーグルトや無添加の発酵乳製品は、善玉菌のサポートに役立ちます。
👦👩子どもと大人では“影響”が違う?
✅ 子どもは、成長のためにある程度のカルシウム・たんぱく質が必要です。
ただしアレルギー体質の子やアトピーがある場合は、注意が必要です⚠️
✅ 大人(特に40代以降)は、代謝も落ち、腸内環境も乱れやすいため、
牛乳やヨーグルトを習慣的に摂ることでかえって不調の原因になることも。
🔍ではどうするのがベスト?
私のクリニックでは、体質や症状に応じて乳製品を控えるようアドバイスすることが多いです。
🟨 「なんとなく不調が続いている」
🟨 「アレルギーや喘息、肌トラブルが治りにくい」
そんな方は一度、2週間だけでも乳製品を完全にやめてみるのもおすすめです✨
体の軽さや肌・呼吸の変化を感じる方がとても多いです!
📝まとめ:結局、乳製品はやめたほうがいいの?
✅ 完全に悪者とは言いません。
ただし、体質によっては「百害あって一利なし」にもなりうるのが現実です。
現代の日本人の体質・食生活・腸内環境を考えると…
「健康のために牛乳を飲む」時代は、もう終わりかもしれません。
🛑 健康のための第一歩は「知ること」から!
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
「体に合わない食事が、あなたの症状を悪化させているかもしれない」
という視点から、食事や生活習慣の改善アドバイスも行っています🍽
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください✨
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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