🕊️年を重ねるということ──その先に待つ「選ばれし人生」🕯️

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 院長の山口裕礼です。
日々、多くのご高齢の患者さまを診療するなかで、「長生きすることの意味」について、改めて深く考えさせられることが多くあります。
🌱誰もが願う「長生き」──けれど、その先には何が待っているのか?
「長生きしたい」
これは、多くの方が口にする願いです。
けれど本当に知っているでしょうか?
その“先”に広がる現実を。
🧓現場から見える「長生きのリアル」
当院には、こんな患者さまたちがいらっしゃいます。
🛌 80代ご夫婦:
夫は寝たきり。妻は軽度の認知症。
毎日の介護は、娘さんの献身に支えられています。
笑顔の裏に、疲労と不安がにじみます。
🧍♀️ 80代後半の一人暮らしの女性:
長生きゆえに、自分と同年代の死を見届け、
認知症の方を見守り、
「自分だけが残されてしまったようだ」と語られました。
けれど私は伝えます。
「それは宿命であり、選ばれし人生なんですよ」
この言葉に、女性はそっと頷かれました。
😭 幸せすぎて涙をこぼす80代女性もいます
「こんなに恵まれていていいのかしら」
待合室で静かに涙を流される姿に、
こちらまで胸が熱くなりました。
🎨 90代でも毎日を輝かせる女性
趣味に、ボランティアに、料理教室。
「私は今が一番楽しい」とおっしゃる彼女は、
年齢という言葉を超えた“現在進行形の幸せ”を生きています。
🧓「もう十分です」と話す男性
80代後半。
外来で静かに語られました。
「何も楽しいことがない。これ以上はもう、いいかな…」
これもまた、心の声として真摯に受け止めています。
📘参考書籍より:死を考えることで、人生が鮮やかになる
イェール大学の名講義として知られる
『「死」とは何か』(シェリー・ケーガン著)には、こんな問いがあります。
「もし死が存在しなかったら、私たちはどう生きるだろうか?」
死があるからこそ、
今という時間が貴重で、
出会いが愛おしく、
人間関係が深くなる。
そして、長生きすることは「死と長く向き合うこと」でもあるのです。
🌸年を重ねることは「生きることの覚悟」でもある
長寿は祝福されること。
でも、そこには責任も、孤独も、選択も含まれます。
- 介護されるという現実
- 仲間を見送る孤独
- 認知機能や体の変化
- それでも続く時間の重さ
そのひとつひとつに「意味」を与えるのは、
医療ではなく、対話や信頼かもしれません。
🏥当院は、そんな「時間」に寄り添う場所です
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックでは、
患者さまとの何気ない会話の中に、
生きる力や、答えのヒントが宿ると信じています。
「ただの薬の受け渡し」ではない、
“心と時間を整える医療”を、これからも。
🕊️最後に──あなたが年を重ねる意味を
年齢は、数字だけでは語れません。
その人が歩んだ軌跡、
積み重ねた涙と笑顔、
残した思い出と、今を生きる姿。
どうかそれぞれの人生が、
“静かであたたかな希望”に包まれますように。
📍やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
あなたの“生きる時間”に、そっと寄り添います。
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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