理解に時間がかかる自分を責めない。

理解に時間がかかる自分を責めない。
「考える力」も、からだと同じように整えていけばいい

こんにちは。からだ整えラボです。

今日は少し繊細なテーマです。

人の話がすぐに理解できない。説明を聞いても、あとから「結局どういうことだったんだろう」となる。文章を読んでも内容が頭に入ってこない。考えようとすると、すぐに混乱してしまう。

こうした悩みを、ただ「自分はダメだ」と責めるのではなく、どうすれば自分を扱いやすくできるか、という視点で考えていきます。

理解に時間がかかることは、悪いことではない

理解に時間がかかることは、悪いことではありません。

考えるのが苦手なことも、人より説明を必要とすることも、すぐに判断できないことも、人としての価値とはまったく関係ありません。

足が速い人もいれば、遅い人もいます。体力がある人もいれば、疲れやすい人もいます。それと同じように、情報を処理するスピードにも個人差があります。

大切なのは、自分の特性を知らないまま生活していると、困りごとが増えやすいということです。

「自分は普通に理解できているはず」と思うほど苦しくなる

問題は、理解に時間がかかることそのものではありません。

本当に苦しくなるのは、自分は普通に理解できているはず、普通に考えられているはず、と思い込んだまま、現実とのズレが起きることです。

相手は「5」を伝えたつもりでも、自分の中には「1」か「2」くらいしか入っていないことがあります。

すると、相手は「さっき説明したのに」と感じ、自分は「ちゃんと聞いていたのに」と感じます。ここで人間関係のズレが起きます。

「できない自分」ではなく「時間が必要な自分」と見る

大事なのは、「私はダメなんだ」と落ち込むことではありません。

そうではなく、「私は理解するのに時間が必要なタイプなんだ」と認識することです。

これは大きな違いです。「私はダメ」と思うと自己否定になりますが、「私は時間が必要」と思うと対策ができます。

  • 説明を一度で理解しようとしない
  • 大事なことは必ずメモする
  • わからない言葉をそのまま流さない
  • 混乱したら、すぐに返事をせず時間を置く
  • 「こういう理解で合っていますか?」と確認する

これは、からだを整えることと同じです。

頭の問題に見えて、からだの影響も大きい

理解力や考える力というと、頭だけの問題に見えるかもしれません。

でも実際には、からだの状態がかなり影響します。

  • 睡眠不足
  • 慢性的な疲労
  • 栄養不足
  • 血糖値の乱れ
  • 運動不足
  • 強いストレス
  • 呼吸が浅い状態
  • 不安や緊張が続いている状態

こうした状態では、脳は落ち着いて情報を処理できません。

からだが乱れていると、思考も乱れます。逆に言えば、からだを整えることで、考える力が戻ってくることもあります。

診断名よりも大切なのは「困りごとへの対策」

理解することに強い困難がある場合、発達特性、知的機能、精神的な不調、睡眠障害などが関係していることもあります。

本当に日常生活や仕事に支障が出ている場合は、専門家に相談することも選択肢です。

ただ、診断名があるかどうかに関係なく、大切なのは今の困りごとにどう対応するかです。

  • どんな場面で混乱しやすいのか
  • 何をされると理解しやすいのか
  • 文字、図、音声のどれが理解しやすいのか
  • どれくらい時間を置くと整理できるのか

これを知ることが、自分を助けます。

おすすめは「ノートに書くこと」

理解に時間がかかる人ほど、頭の中だけで考えないほうがいいです。

頭の中だけで考えると、同じところをぐるぐる回りやすくなります。

だから、ノートに書く。

  • 何が起きたのか
  • 自分は何がわからないのか
  • 相手は何を言っていたのか
  • 自分は何を確認したいのか
  • 次に何をすればいいのか

書くことで、頭の中の混乱が外に出ます。これは、固まった思考をゆっくりほぐす作業です。

「すぐ返事をしない」も立派な対策

理解に時間がかかる人がやりがちなことがあります。

それは、混乱したまま返事をしてしまうことです。

焦って返す。わかったふりをする。その場を早く終わらせようとする。そしてあとから、さらに混乱する。

だから、すぐに返事をしない練習も大切です。

  • 少し整理してから返事します
  • 一度メモして確認します
  • 今すぐ判断せず、あとでお返事します
  • 私の理解が合っているか確認させてください

早く答えることよりも、正しく理解することのほうが大切な場面はたくさんあります。

自覚は、自己否定ではなく自己理解

自分の理解力や考える力の弱さに気づくと、最初は落ち込むかもしれません。

でも、自覚は自己否定ではありません。

自覚は、自分を責めるためのものではなく、これから自分を助けるための地図です。

地図がなければ、同じところで迷い続けます。けれど地図があれば、遠回りでも、ゆっくりでも、進めます。

からだも、心も、思考も「整える」ことができる

からだ整えラボでは、健康を「病気がないこと」だけでなく、自分の心身を扱いやすくしていくことだと考えています。

体調を整える。睡眠を整える。食事を整える。呼吸を整える。人間関係を整える。そして、考え方も整える。

理解に時間がかかる自分を責める必要はありません。

ただ、放置もしない。

「私はこういうタイプなんだな」「だから、こういう工夫をしよう」と考えることで、人生は少しずつ楽になります。

今日のまとめ

理解に時間がかかることは、悪いことではありません。考えるのが苦手なことも、人としての価値とは関係ありません。

大切なのは、責めることではなく、整えること。

一度で理解しようとしない。メモを取る。わからない言葉を飛ばさない。すぐ返事をしない。確認する。睡眠や疲労も見直す。

理解に時間がかかる自分を「ダメな自分」と見るのではなく、「丁寧に扱う必要がある自分」と見てあげてください。

からだと同じように、思考も少しずつ整えていけばいいのです。

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞