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喘息改善の体験談:寝るときのネックウォーマーの効果

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喘息改善の体験談:寝るときのネックウォーマーの効果

みなさん、こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。

今日は、ネックウォーマーを活用した喘息の改善についてお話ししたいと思います。

多くの喘息患者さんを診療していると、薬だけではなく、ちょっとした工夫や生活習慣の見直しで症状が改善するケースを目にします。

以下は、ある患者さんの体験談です。

寝るときにネックウォーマーを使い始めて喘息が良くなった患者さんの体験

その患者さんは、夜間や早朝に喘息の症状が悪化しやすく、特に寒い時期に咳や息苦しさを感じることが多いと話していました。

ご自身で工夫し、寝るときにネックウォーマーを着用するようにしたところ、症状が徐々に改善し、夜間の咳が減ったと報告してくださいました。

ネックウォーマーで首回りを温めることにより、冷たい空気が直接気道に影響を与えるのを防ぎ、リラックス効果も得られたことが改善につながった可能性があります。

冷えと喘息の関連性

冷たい空気は、気道を刺激し喘息を悪化させる要因の一つです。

以下の理由から、首回りを温めることが喘息改善に役立つと考えられます。

  • 冷えの防止:気道周辺の温度が下がると気管支が収縮し、呼吸がしづらくなります。
  • 血流の促進:首回りを温めることで血流が良くなり、全身のリラックス効果が得られます。
  • 湿度の保持:適切な温度を保つことで乾燥を防ぎ、気道の炎症を軽減します。

医師としての思いとアドバイス

医療機関として、患者さんの工夫が喘息管理にどのように役立つかを共有することは重要だと考えています。

今回の患者さんのように、生活の中でできる工夫や環境の調整が、症状改善のきっかけになることがあります。

以下のような冷え対策を取り入れると、喘息の症状緩和につながる場合があります。

  • 寝るときにネックウォーマーや軽めのスカーフを使用する。
  • 加湿器を使用して部屋の湿度を適切に保つ。
  • 冷たい空気を吸わないようマスクを活用する。
  • 暖かい飲み物を摂取して体内から温める。

まとめ

ネックウォーマーを使用するなど、ちょっとした工夫で喘息の症状が改善することがあります。

今回のケースは、患者さん自身の気付きが症状改善につながった素晴らしい例です。

冷えや乾燥への対策を取り入れることで、喘息管理がより効果的になる場合があります。

何かご不明な点やご相談がありましたら、遠慮なく当クリニックまでお越しください。

一緒に最適な治療法と生活改善策を見つけていきましょう。

やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。