🌙「寝なきゃ」より「起きてる今」を大切に

― 禅の言葉と医療のまなざしで、不眠を“味方”にする ―
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
眠れない夜、誰にでもありますよね。
「明日は仕事なのに」
「また眠れなかった…」
「どうして私だけ?」
そんな夜に読んでほしいのが、
僧侶・松山照紀さんによる新聞コラム
『寝なきゃより「起きてる」喜びを』という記事です📰
その内容が素晴らしく、
多くの方にもぜひシェアしたくて、ブログにまとめました✨
🛌「眠れない=失敗」ではありません
多くの人が、眠れない自分にダメ出しをしてしまいます。
「眠れない自分はダメだ」
「もっとちゃんとしなきゃ」
でも松山さんはこう言います。
「眠れないことより、“責める気持ち”のほうが問題です」
眠れないことを「悪」と決めつけず、
起きている時間をどう過ごすかに意識を向けるだけで、
心はふっと軽くなるのです。
🌌「起きている」ことを喜んでもいい
松山さんがかつて看護師だった頃、
祖母が夜中に「眠れない」と起き出しても、
いっしょに歩いたり、おしゃべりしたりして過ごしていたといいます。
🌟「眠れていない=悪いこと」ではなく、
「今この瞬間、生きていること」を大切にしようという視点。
🌿眠れない夜は、
🫖お茶をゆっくり飲んでもいい
📖本を開いてみてもいい
🌕月を眺めてもいい
「起きてる自分」に優しくしてあげましょう。
🫁 深呼吸でセロトニンUP✨
松山さんが紹介するセルフケア👇
ゆっくり息を吐きだしてみてください🎵
これは、
呼吸を通じて副交感神経を優位にし、
“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンの分泌を促すとされています🌿
🩺呼吸器内科としても、
呼吸を「吐く」ことに意識を向けることは非常に重要だと感じています。
息がうまく吐けないと、吸うこともできません。
夜中に咳が出る方も、この“吐く→吸う”を意識すると楽になることがあります。
🧠「理想の自分」から、そっと降りていい
松山さんはこう語ります👇
「○○すれば、私はもっと良くなれる」
…その発想そのものが苦しみの原因かもしれません。
眠れないことを“治すべきこと”とばかり思っていると、
理想に追いつけない自分を責めてしまう。
でも、私たちは完璧ではありません。
それでも生きていて、頑張っていて、ちゃんと今ここにいる。
それが何よりの価値です🌱
👪 家族にできるのは「寄り添い」だけ
「眠れない」と悩む人に対して、
家族が「代わりに眠ってあげる」ことはできません。
できるのは、そばにいて、
お茶を出してあげたり、話を聞いてあげたりすることだけ。
でもそれが、
不安を和らげるいちばんのクスリになることもあります☕💕
📖 自分の悩み、実は「他人の問題」かもしれない
松山さんの寺では、
「AI庵主(あんじゅ)」という悩み相談システムがあります。
相談者が悩みを書き込むと、AIがこう返すことも。
「その問題は、自分の問題ですか?」
👀 たとえば――
「孫の不登校に悩んでいる」
→ それは「孫の課題」であり、自分が抱え込む必要はないのかも。
“人の悩み”を“自分の責任”と錯覚して苦しんでいる人は、実はとても多いのです。
🧒 「認められなかった過去」が心の痛みに?
記事の終盤では、悩みの根にあるものとして、
「幼少期の承認欲求の欠如」についても触れられています。
子どものころ、「よく頑張ったね」と言われたかった
「でも…」と、いつも否定されてきた
そんな記憶が、大人になっても心のどこかに残っていて、
自分を許せない生き方につながっているのかもしれません。
🧸 まずは、自分で自分を認めてあげましょう。
💬「よくがんばってるよ」
💬「今日は眠れなくても、それでもOK」
そう言ってあげられるのは、他ならぬ“自分自身”です。
🌿「不完全な自分」で、丸ごと生きよう
松山さんは「不生禅」という禅語に出会い、
死と向き合う現場でも、その教えを伝えてきたといいます。
「どんなに年をとっても、死の間際には、まっさらな赤ちゃんのような“生”がある」
呼吸が止まるその瞬間、
誰もが生まれたてのような無垢な存在に戻る。
それが、生ききった証。
🧘♀️ “今ここ”を味わいながら生きる
「とにかく、自分という素材はふたつとない」
「悩みが尽きなくても、生きてることを喜ぼう」
完璧でなくてもいい。
人よりできなくてもいい。
💐「不完全なままの自分を、丸ごと使い切って生きよう」
その言葉は、医師として患者さんと向き合う私の胸にも深く響きました。
✨今日からできること:まとめ
🌙 「寝なきゃ!」という焦りを手放す
🌬️ 息を吐き切る深呼吸を1分だけでもやってみる
🫶 今の自分にやさしい言葉をかける
🧻 悩みを書き出してみて、「本当に自分の問題?」と問いかける
💬 最後に
眠れない夜があっても、
それはあなたが“弱い”からではありません。
むしろ、
生きているからこそ、不安も、葛藤も、眠れぬ夜もある。
今夜眠れなかったとしても、
また明日は来ます🌅
そのことに、ほんの少しでも安心を感じていただけたら、嬉しく思います。
📍やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
🖊山口裕礼(院長/呼吸器専門医・温活士・薬膳アドバイザー)
投稿者プロフィール

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資格:医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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