🌿価値観が増えると、不安も増える?

~選択肢の多い時代に、シンプルに生きるという知恵~
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
最近読んだ本の中に、心に深く残るフレーズがありました。
「原始人にとって、生きる意味は単純だった」
皆さんは、日々の生活の中でこんなことを思ったことはありませんか?
💭 「選択肢が多すぎて、何を選んだらいいかわからない」
💭 「もっと良い人生があるはずと迷ってしまう」
💭 「自分の価値観って何だろう…?」
実はこの“迷い”や“もやもや”には、現代社会特有の構造的な原因があるのです。
🏕️原始の暮らしは「未来」を考えずに生きていた
狩猟採集民の時代——
彼らは「生きる=食べる・守る・育てる」といった、ごく自然で直接的な行動を日々繰り返していました。
「明日、獲物が獲れなかったらどうしよう…」と不安になることもなく、
「来年の人生設計」や「資産形成」もありません。
つまり、目の前の命をつなぐことに集中していたのです🪶
📉現代人の不安の正体は「未来のぼんやり感」
私たち現代人は、未来を意識しながら生きるようになりました。
それ自体は悪いことではありません。
でも、こんな構造が不安を生んでいるのです👇
🔄選択肢が多すぎて「未来像」が定まらない
🧠【複数の未来がありすぎて自己同一性がブレる】
→ どれを選んでよいか迷い、不安になる
🌟【価値観によって“ひとつの未来”をまとめることができれば】
→ 今と未来が一本の道でつながり、安心が生まれる
【現在】→→→(どれに進む?)→→→【複数の未来】
👈迷う
👈選べない
👈将来像がぼんやり
📌価値観が増えたことで不安も増えた?
「良い大学に入る」
「安定した企業に就職する」
「お金を持っている=価値がある」
「好きなことをして自由に生きる」
……これらはすべて“現代の価値観”です。
どれも否定すべきものではありませんが、選択肢が多くなればなるほど、
人は迷い、悩み、時に“自分の軸”を見失います。
👣シンプルに生きるという処方箋
私が日々接している患者さんの中にも、
「先生、みんなが言う“正しい生き方”って、本当に自分に合ってるんでしょうか…?」
という方が少なくありません。
でもそんなときこそ、私はこう問いかけています。
「今、あなたの目の前にある“命”をどう扱いますか?」
呼吸を整える、
睡眠を確保する、
食事を見直す、
自然の中を散歩してみる、
家族と笑って食卓を囲む🍚
それが今のあなたにとって最も確かな“生きる意味”なのではないでしょうか。
🌳小さな自然観察も、価値観を絞り込むヒントに
私自身、シジュウカラやバラを観察することで、
「目の前にある命がどれだけ大切か」に気づかされます。
彼らは迷いません。
ヒナがいれば餌を運び、汚れたら掃除をし、ただ黙々と今日という一日を生きています。
それこそが、本当の意味で“価値ある行動”なのかもしれません。
📝まとめ|“未来をまとめる力”を持つには
✅ 「価値観」は未来の道筋をつくる道具
✅ 選択肢が増えると迷いやすくなる
✅ 迷ったら、“今の命”に立ち返る
✅ 自分にとっての「ひとつの未来像」をぼんやりでもいいから描いてみる
🌱
忙しい日々の中でも、ぜひ一度、立ち止まってみてください。
「未来を決める」のではなく、「自分の今を大切にする」
それが、不安を減らす一歩になります🍀
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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