🍺風邪をひいたら「温かいビール」?〜ドイツ流・飾らず、悩まず、さらりと老いるヒント〜

こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です。
今日は、読んだ後にじんわり心が温かくなる一冊をご紹介します📚
それがこちら👇
📕『ドイツ人は飾らず・悩まず・さらりと老いる』
サンドラ・ヘフェリン著
👟黄色いコートの老婦人が表紙を歩いている、なんとも軽やかな一冊です。
でも中身は、高齢社会をどう生きるかという、私たち全員に関わる深いテーマが描かれていました。
🧠「風邪をひいたら、温かいビールを飲め」
この言葉、インパクトがありますよね🍺
実際にドイツでは、昔から「風邪をひいたらホットビール」という民間療法があるそうです。
この言葉に込められた「生き方の姿勢」に、私は深く共感しました。
👨⚕️登場人物ホルガーさんの現実的な生き方
本の中に登場するホルガーさんは、ドイツ出身の音楽療法士でアコーディオン奏者。
65歳からダイエットを始めて半年で20kg減📝
ジョギングも続け、コーラをやめ、毎日体調管理。とても前向きな方です。
…が、そんな彼もビールも飲むし、ソーセージも食べる🍖
ケールの会では、ジャガイモやザワークラウト、脂っこいソーセージがふつうに並びます。
つまり、「完璧な健康生活」をしているわけではありません。
それでも彼は言います。
「健康的でない部分があっても、ポジティブに生きることが大切だ」
❤️心臓発作を起こしても、なお前向きに
実はホルガーさん、30代で心臓発作を経験しています。
それでも彼は「病気をマイナスとして捉えない」と言い切ります。
「心臓発作から“生き延びられた”と考える」
「“〇〇なのに”を“それでも私は生きている”に変える」
この姿勢に、私は強く感銘を受けました。
心の持ちようが体に与える影響はとても大きいのです。
💬「〇〇なのに」は、心と体をむしばむ
「年を取ったのに痩せられない」
「努力したのに成果が出ない」
「病気になったのに何も変わらない」
そんなふうに、「〇〇なのに」を口にするたびに、私たちは自分自身を否定し、苦しめてしまうのかもしれません。
でもホルガーさんのように、こう言い換えることもできます👇
✔️ 「それでも、私はこうして生きている」
✔️ 「できることをやっている」
✔️ 「完璧じゃなくていい。進んでいることが大事」
✨完璧じゃなくていい。でも、何もしないでもいいわけじゃない
ここが一番大事なメッセージです👇
🍀身体のために自分でできることは、積極的にやる
🩺でも、医師に頼るべきところは、積極的に頼る
人に任せすぎても、自分だけで抱えすぎてもバランスを崩します。
ホルガーさんのように、「自分のペースで、必要なときにきちんと医療の力を借りる」。
それが健康長寿のいちばん現実的な道なのではないでしょうか。
🧭さいごに:温かいビールのような、生き方を。
「風邪をひいたら、温かいビールを飲め」
この言葉は、ドイツの民間療法というよりも、
“焦らず、無理せず、受け入れながら生きる”という知恵そのもの。
・過去の病気も
・年齢も
・体重の増減も
・ちょっと不摂生な食生活も
すべて抱えてなお、前に進める。
そんな「さらりと老いる」生き方が、これからの日本にも必要なのではないかと感じています😊
投稿者プロフィール

-
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)