子どもの虫刺され、どう防ぐ?

保湿・服装・虫よけの選び方をやさしく解説


こんにちは
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックの山口裕礼です
「公園に行っただけなのに、帰ってきたら足に赤いポツポツが…」
「虫よけしてたはずなのに、かゆがって眠れない…」
そんな声、夏になるとぐんと増えてきます。
特に子どもは肌が敏感で薄く、虫に刺されやすく反応も強く出やすいのが特徴。
そこで今回は、
虫に刺されにくい肌づくりと、効果的な予防方法を3つのポイントでご紹介します!
【保湿ケア】「乾燥した肌」は虫に狙われやすい!?
実は、乾燥している肌ほど、虫にとって刺しやすい状態なんです
特に夏でも、お風呂上がりの子どもの肌は乾燥しがち。
肌の表面がカサカサしていると、かゆみが出やすくなるだけでなく、刺された後も悪化しやすいのです。
ポイントは“朝晩のやさしい保湿”
- 朝のお出かけ前:ベタつかない乳液タイプがおすすめ
- お風呂あとの保湿:お顔も体もまんべんなく、ワセリンなどで守る◎
乾燥を防ぐことで、刺されにくく・悪化しにくい肌が育ちます
【服装の工夫】肌を“なるべく見せない”が基本!


夏だからといって、半袖・短パン・サンダルでお出かけすると…
虫たちにとってはまさに“ウェルカム状態”
特に蚊は足元を狙ってくることが多いので要注意
こんな服装がオススメです
- 通気性のよい長袖・長ズボン(麻・綿素材)
- 黒っぽい服より、白やパステルなど明るめの色(虫は黒に集まりやすい)
- 足首まで隠れる靴下+スニーカーでガード
とくに草むら・水辺・公園では露出を減らすのが鉄則です!
【虫よけの選び方】やさしいタイプで年齢に合わせて
「虫よけって子どもに使っても大丈夫?」
というご質問、たくさんいただきます
答えは、
“子どもの肌に合ったやさしいタイプ”ならOKです!
虫よけ選びのポイント
年齢ごとの使い分けが大切!
年齢 | 安心して使える虫よけタイプ |
---|---|
生後6か月未満 | 肌に使わず、服やベビーカーに貼るシールタイプなど |
生後6か月〜 | 肌に優しいタイプの虫よけスプレーやジェル |
3歳〜 | スプレー・ジェル・服用タイプなど種類を広げてOK |
「赤ちゃんにも使える」「敏感肌用」と書かれている商品を選びましょう!
裏の表示をよく見るのがポイントです
肌に直接つけなくてもOK!おすすめ虫よけアイテム
服や帽子に貼る「虫よけシール」
腕に巻く「虫よけリング」
洋服の上からスプレーできるタイプ
これらは肌が弱いお子さんや、赤ちゃんにも安心して使えます
ただし、効果の範囲はせまいので、必要に応じて複数アイテムを併用するのがおすすめです
帰宅後のケアも大事!
虫を「持ち帰らない」ためのひと工夫も忘れずに
帰ったらすぐ着替える
シャワーで汗や虫を洗い流す
最後にまたしっかり保湿
とくに布団の中に虫が入ってしまうと、翌朝までずっと刺されてしまうことも…
おわりに
虫刺されって、刺された後に慌ててしまいがちですが、
一番大切なのは“刺されないようにすること”です
子どもたちの笑顔と肌を守るために、
「やさしい虫よけケア」を今日から始めてみませんか?
この記事のポイントまとめ
- 肌を保湿して、刺されにくいバリアを作る
- 明るめの服+足元カバーでガード
- 肌にやさしい虫よけを年齢に応じて選ぶ
- 帰宅後はシャワー&保湿でトラブル予防
次回は、「刺されたあとの正しいケア」も詳しくご紹介予定です
ぜひお楽しみに
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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