《夕方不調タイプへ》“夕方から急に不調”…それオゾン時間帯かも?

〜1日のリズムと空気汚染の意外な関係〜
こんにちは
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 第二診察室です。
「午前中は元気なのに、夕方になると…」
- 頭がボーっとする
- イライラしてくる
- 息が浅くなる、咳が出る
- 肌がムズムズ、かゆくなる
そんな“夕方不調タイプ”のあなたへ。
それ、時間帯によるオゾン濃度の変化が関係しているかもしれません
オゾンは「午後〜夕方」にピークを迎える
オゾン(O₃)は大気中の光化学反応で生まれるガス。
紫外線が強まる正午ごろから発生し、14〜17時頃にピークを迎えます
特に都市部や郊外では、車の排気ガス(NOx)や工場からのVOCとの反応でオゾンが増加します。
つまり――
「夕方に不調」=“オゾンの時間帯”とリンクしている可能性があるのです
オゾンと“1日のリズム”はどう関係してる?
私たちの身体は、朝から夜にかけてホルモンや神経のリズムが変化しています
時間帯 | 身体の変化 | 環境の変化 |
---|---|---|
朝 | セロトニン↑/交感神経優位 | 空気が澄んで酸素も多め |
午後 | 活動的/集中力ピーク | 紫外線↑+オゾン濃度↑ |
夕方 | 疲労蓄積/セロトニン↓ | オゾンピーク・空気が汚れやすい |
夜 | 副交感神経↑/回復モード | 空気は落ち着くが体は冷えやすい |
特に“夕方”は…
- セロトニンが減って気分が不安定に
- 疲れがたまり自律神経の切り替えが不調に
- 呼吸が浅くなり、酸素不足&オゾンの影響を受けやすい
これらが“夕方不調”のトリプル原因なのです
夕方オゾンの影響で起こりやすい症状
咳・喉の違和感
頭重感・集中力低下
アレルギー悪化(鼻炎・喘息)
皮膚のかゆみ・ヒリヒリ感
これらはすべて「オゾン+自律神経の乱れ+酸素不足」が絡み合った複合反応の可能性があります。
夕方不調タイプのためのセルフケア対策
1. 外出は午前中中心に
→ オゾン濃度が低い時間帯を選ぶ習慣を
2. 深呼吸&ストレッチで交感神経をオフに
→ 呼吸を深めることで自律神経を整え、酸素を取り込みましょう
3. 抗酸化物質を意識した食事
→ オゾンによる“酸化ストレス”を中和する栄養素(ビタミンC・E、ポリフェノール)を
4. セロトニンを守る夕方ルーティン
→ 軽い散歩・ぬるめの入浴・スマホオフ時間でメンタル安定と睡眠の質UPに
環境管理士としての視点から
オゾンやPM2.5などの空気の質は、目には見えません。
でも、肌・気道・神経に確実に影響を与えています。
院長の山口裕礼は、
- 呼吸器専門医
- アレルギー専門医
- 環境管理士
として、患者さんが「空気」とどう向き合うかをサポートしています

最後に|「夕方不調は自分のせい」じゃない
夕方に不調が起こるのは、自然な体の反応+空気の質によるもの。
自分を責めず、環境とリズムを整えることが“最善の対策”です
「いつも同じ時間に調子が悪い…」と気づいたら、
まずは“空気と体の関係”に目を向けてみましょう
当院では「なんとなく不調」の原因を一緒に見つけ、
あなたらしい呼吸とリズムの取り戻しをサポートします
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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