【呼吸と老化】第2回「肺を“元気に保つ”5つの生活習慣」

~年齢に負けない呼吸力を育てよう~
こんにちは
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 第二診察室です
前回のブログでは「その息切れ、“年のせい”で片づけないで!」
と題し、呼吸機能と老化の関係を解説しました。
今回はその続編。
「じゃあどうすれば、呼吸力を保てるの?」
その疑問にお答えします
① 呼吸筋を“鍛える”ことが若さのカギ!
肺そのものは筋肉ではないため、鍛えることはできませんが…
肺を動かしている“呼吸筋”を鍛えることはできる!
呼吸筋とは 横隔膜(おうかくまく)
肋間筋(ろっかんきん)
腹筋・背筋
これらが衰えると、呼吸が浅くなり、酸素の取り込みも不十分に
おすすめトレーニング
- 風船ふくらまし運動
ゆっくり息を吐いて、肺の“吐く力”を鍛える - 腹式呼吸エクササイズ
横になってお腹に手を置き、腹がふくらむようにゆっくり吸う・吐く - 軽いウォーキング
日常動作で呼吸と筋力の両方に刺激を与える
② 姿勢を整えるだけで“呼吸力アップ”!
猫背になると肺は縮こまり、呼吸が浅くなります
姿勢チェック!
- デスクワークで首が前に出ていない?
- 座っていると背中が丸くなっていない?
1時間に1回は背筋を伸ばす習慣を
③ 部屋の“空気”も呼吸機能を左右する!
汚れた空気=酸化ストレスの元
とくに加齢によって肺のフィルター機能が落ちていると、
微粒子(PM2.5など)が体に入りやすくなります。
対策のポイント
- 空気清浄機を活用
- 加湿と換気を意識
- 喘息やCOPDのある方は外気情報もチェック
④ 呼吸力に効く!栄養サポート食材
筋力を保ち、抗酸化にも役立つ栄養素を意識的に取りましょう。
栄養素 | おすすめ食品 | 作用 |
---|---|---|
タンパク質 | 魚・豆・卵 | 筋肉の材料 |
ビタミンC・E | ブロッコリー・ナッツ | 抗酸化 |
オメガ3脂肪酸 | 青魚・亜麻仁油 | 炎症を抑える |
院長おすすめの“抗加齢レシピ”も今後ご紹介予定です!
⑤ 睡眠で“呼吸の修復タイム”を
睡眠中に、呼吸器も「メンテナンスモード」に入ります
しかし、呼吸が浅くなっていると、深い眠りに入りづらく疲労も回復しにくいんです
良質な睡眠のために
- 寝る前のスマホは控えめに
- 寝室は暗く・静かに
- 鼻炎がある方は鼻づまり対策も必須!
呼吸を整えることは「命の根っこ」を守ること
呼吸は1日に2万回以上も行われています。
だからこそ、少しの工夫で大きな差が生まれます
「吸える」「吐ける」ことが
将来のあなたを支える“健康の基盤”になります
次回予告
シリーズ第3回では…
「“肺年齢”を若返らせるには?」
をテーマに、実際に肺年齢をどうチェックし、改善していくかを解説します
監修:やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック 山口裕礼
このブログは「第二診察室」として、保険診療を補う情報提供を行っています。
投稿者プロフィール

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資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
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