『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を観て考えた、私たちの知らない製薬会社のリアル 🦖💊

こんにちは。やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック「からだ整えラボ」の山口裕礼です。
先日、映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を観ました🎬。
恐竜たちの迫力に胸が躍る一方で、私の心に残ったのは「製薬会社」をめぐる描写でした。
映画の中では製薬会社がDNAを独占し、利益だけを追い求める姿が描かれていました。
しかしその一方で、 「良い薬は一部の富裕層のためだけでなく、多くの人のために使われるべきだ」 というメッセージも込められていました。
これは、現実の医療とも深くつながるテーマだと感じます。
💰 驚くべき高額医薬品のリアル
私たちの世界にも「命を救う薬」は存在しますが、その価格は驚くほど高額です。
- オプジーボ:年間約3,500万円
- ゾルゲンスマ:1回投与で約2億円
そして、当院で実際に使用する喘息や皮膚疾患の生物学的製剤も高額です。
🌬️ 呼吸器内科(喘息)
- デュピルマブ(デュピクセント):1本あたり約6〜7万円
- メポリズマブ(ヌーカラ):1回あたり約7〜8万円
- ベンラリズマブ(ファセンラ):1回あたり約6〜7万円
- オマリズマブ(ゾレア):条件により数万円〜十数万円
🧴 皮膚科(アトピー性皮膚炎・乾癬など)
- デュピルマブ(デュピクセント):約6〜7万円
- セクキヌマブ(コセンティクス):1回あたり約10万円
- ウステキヌマブ(ステラーラ):1回あたり約40万円
どの薬も「命や生活の質を劇的に変える力」を持っていますが、同時に「医療費」という大きな課題も背負っています。
⚖️ 「薬をすべての人に」──現実のジレンマ
映画のメッセージと同じように、現実でも「薬を必要とする人に広く届けたい」という願いがあります。
日本では皆保険制度により、高額薬でも多くの患者さんに届く仕組みがあります。
しかし一方で、医療費全体の増大が社会保障制度を圧迫するリスクもあり、バランスを取るのが難しい状況です。
👀 私たちができること
- 薬の背景にある価値を知る
- 薬に頼らなくても済む生活習慣を整える
- 必要なときに、必要な薬を正しく使う
つまり、 「薬を正しく活かす」ために日常から体を整えること が欠かせません。
🌱 からだ整えラボでできること
当院では、薬の処方に加えて、
- 🧠 自律神経・ストレス測定(SKY-10)
- 🔬 糖化度(AGE)測定
- 🧘 睡眠・呼吸・食生活のアドバイス
を通じて、 「薬+生活改善」の両輪 で健康を支えています。
🎯 まとめ
映画『ジュラシック・ワールド』は、恐竜の物語でありながら「薬と人間社会」への問いを投げかけていました。
薬は一部の人だけのものではなく、多くの人の命を救うためにあるべきもの。
しかし現実には高額化のジレンマがあり、私たちは「薬の力」と「生活の力」の両方を大切にする必要があります。
✨ 薬が必要なときも、薬に頼らずにすむ体づくりも、両方大切に。 ✨
投稿者プロフィール

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からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)