🦠コロナ再流行と「鐘馗(しょうき)」の祈り舞

📌 最近のコロナの状況

ここ数週間、新型コロナウイルスが再び流行しています。
幸い多くは軽症で済む方がほとんどですが、感染後に 体調を崩したり、持病が悪化するケースも少なくありません。

私たち医療者としても、少しでも皆さんのお役に立てることはないかと考え続けています。

⏳ 2020年の記憶と「鐘馗」の舞

ふと思い出したのが、2020年、コロナ禍の最初の流行期に制作した動画です。
当時は世界中で多くの命が失われ、医療現場も混乱の最中でした。

その時にご縁をいただき、能楽師 和久荘太郎(宝生流能楽師) 先生による
悪鬼(疫病)退治の舞『鐘馗(しょうき)』 を収録しました。

▶ 動画はこちら

🙏 鐘馗とは?

鐘馗は中国から伝わった「魔を祓い、疫病を退ける神様」として知られています。
日本でも古来より、病や災いを払う存在として信仰されてきました。

舞の中では、鐘馗が剣を抜き、鬼神(=疫病)を退治し、国土を鎮める様子が力強く表現されています。

🗡️『鐘馗(しょうき)』とコロナ退散の祈り

原文

『鐘馗』
鍾馗及第の。鍾馗及第のみぎんにて。我と亡ぜし悪心の。
ひるがへす一念発起菩提心なるべし。
げに真ある誓ひとて。国土を静めわきてげに。
禁裏雲居の楼閣の。ここやかしこに遍満し。あるいは玉殿。
廊下の下。御階のもとまでも。御階のもとまでも。
剣をひそめて忍び忍びに。
もとむれば案の如く。鬼神は通力失せ。あらはれ出づれば忽ちに。
ずだずだに切りはなして。まのあたりなる其勢唯此剣の威光となって。
天にかかやき地にあまねく。
治まる国土となる事。治まる国土となる事も。
げに有難き誓ひかな。げに有難き誓ひかな。

意味(コロナと重ねた現代語訳)

鐘馗(しょうき)は試験に落ちて命を絶った人物でしたが、
その悔いを力に変え、「人々を守る」という誓いを立てました。

その誓いによって鐘馗は力を得て、
国全体に広がった 疫病=コロナ を探し出し、剣で退治していきます。

ウイルス(鬼神)は力を失い、姿を現すと、
鐘馗の剣の威光によって一気に切り伏せられます。

そして光は天にも地にも広がり、国土は平和を取り戻すのです。

「人々を救う」という鐘馗の誓いは、
コロナ禍の不安に覆われた私たちにとっても、
希望と安心をもたらす祈りそのもの でした。

🌿 今、改めて伝えたいこと

2020年当時は「祈ること」すら切実であり、私たち医療者も必死でした。
いまはワクチンや治療法が整い、社会全体も落ち着きを取り戻しつつあります。

それでも、人々の健康を守りたいという願いは変わりません
この動画を改めてご覧いただき、皆さまが少しでも安心し、心を整えるきっかけになればと思います。

🎥 制作スタッフ

  • 能楽師 : 和久荘太郎(宝生流能楽師)
  • 提供 : やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
  • イラスト : VULCAN
  • 編集 : 松井秀人

🔗 和久荘太郎 公式サイト・チャンネル

💬 クリニックからのメッセージ

当院は、呼吸器内科・皮膚科の専門医療を通じて、患者さん一人ひとりの健康を支えています。
医学の力だけでなく、こうした文化や祈りの力も、皆さんの心に寄り添う大切なものと考えています。

どうぞ健やかにお過ごしください🍀

投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
からだ整えラボ
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)