📚 なぜ、私たちは本を読むのか
院長：山口裕礼（やまぐちひろみち）
――夏川草介『本を守ろうとする猫の話』がたどり着いた、たった一つの結論
こんにちは😊
やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニック
院長の 山口裕礼（やまぐち ひろみち） です。
先日、久しぶりに心の深いところを静かに揺さぶられる一冊を読み返しました。
📘 夏川草介さん
『本を守ろうとする猫の話』
物語の終盤、
この小説はとても静かで、しかし決定的な問いにたどり着きます。
🐈 本を読むとは、どういう行為なのか
この物語に登場する少年・林太郎は、
迷宮のような世界を歩きながら、
「本とは何か」
「人を思うとは何か」
を、何度も突きつけられます。
そして最後に示される結論は、
派手でも、感動を煽るものでもありません。
むしろ、驚くほど素朴で、当たり前で、でも忘れられがちなことです。
🔑 この物語がたどり着いた「結論」
物語の終盤、はっきりと語られるのは、こんな考えです。
- 本を読むことで
👉 他人の痛みを想像できるようになる - 本を読むことで
👉 弱い立場の人を、弱いまま理解できる - 本を読むことで
👉 自分とは違う人生を生きている人の心に、そっと触れられる
つまり――
📖 本を読むとは、
「人を思う心」を育てる行為そのもの
だということ。
🧠 これは昔から、偉人たちが言ってきたことと同じ
実はこの結論、
決して新しいものではありません。
古今東西、多くの偉人たちが
まったく同じことを語ってきました。
✨ 例えば…
- 📜 アリストテレス
「人は他者を理解することで、はじめて善く生きられる」 - 📖 モンテーニュ
「読書とは、自分以外の人生を生きる訓練である」 - 📚 夏目漱石
「書を読まざるは、心を養わざるに同じ」 - 🌍 ヴィクトール・ユゴー
「本を開くことは、人間を信じることだ」
言い方は違っても、
到達点は同じです。
🌱 情報のためではなく、「人のため」に読む
夏川草介さんのこの小説が優れているのは、
「読書は役に立つ」とは言わないところです。
✔ 知識が増える
✔ 頭が良くなる
✔ 成功に近づく
そういう話ではない。
📖 本を読むことで、
他人の人生に敬意を払えるようになる
それだけで十分だ、と静かに語ります。
🩺 医療の現場でも、まったく同じです
私は医師として日々診療をしていますが、
この結論は、医療の本質とも完全に重なります。
- 痛みを数値だけで判断しないこと
- 「弱さ」を排除しないこと
- 正しさよりも、理解しようとする姿勢
これらはすべて、
📚 本を通して育つ感性でもあります。
🌙 読んでも読まなくても、本はすごい
すぐに役に立たなくてもいい。
覚えていなくてもいい。
それでも本は、
心の奥に静かに沈殿し、
ある日ふと――
🕯️
誰かの痛みに、
そっと寄り添える瞬間を
私たちに与えてくれます。
✨ だから、私たちは本を読む
✔ 強くなるためではなく
✔ 賢く見せるためでもなく
📖 人を思う心を失わないために
夏川草介さんの
『本を守ろうとする猫の話』は、
そのことを、物語という形で
やさしく、しかし確かに教えてくれる一冊です🐈📚
投稿者プロフィール
-
からだ整えラボ
① 医学＝呼吸器・アレルギー
② 生活＝腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福＝働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格：
＜医学・医療＞医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
＜予防医学・代替医療・環境＞
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
＜文化・生活＞
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®（バラ資格）
＜受賞歴＞
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞
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