BEAUTY & ANTI-AGING MEDICINE REPORT
美容内科とは?
内側から整える
アンチエイジングの新しい考え方
第26回日本抗加齢医学会総会で学んだ、
肌・睡眠・栄養・筋肉・自律神経をつなげて考えるインナービューティー。
横浜で開催された第26回日本抗加齢医学会総会に参加してきました。
今回、特に印象に残ったテーマの一つが美容内科です。
美容とは、肌の表面だけを整えることではありません。
睡眠、栄養、筋肉、血流、ストレスまで含めて整えることが、本当のアンチエイジングにつながります。✨
美容というと、レーザー、ピーリング、注入治療、医療脱毛など、外見に直接アプローチする治療を思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん、皮膚に直接働きかける治療も大切な選択肢です。しかし肌の調子、顔色、むくみ、髪、体型、疲れやすさ、姿勢は、皮膚だけでは決まりません。
▼ ① 美容内科とは? 内側からの美容を医学的に考える分野です 🌿
美容内科とは、外見の変化だけを追うのではなく、身体全体の状態を見ながら、美しさと健康の両方を考える医療です。
主に、次のような要素を総合的に考えます。
- 栄養状態
- 睡眠の質
- 体重・筋肉量・体組成
- 血糖・脂質などの代謝
- ストレスと自律神経
- ホルモンバランス
- 腸内環境
- 骨や姿勢、運動習慣
もっときれいになりたいという思いを、身体の健康と切り離さずに考える。それが美容内科の大切な考え方です。
▼ ② 肌荒れ・くすみ・疲れやすさ。化粧品だけでは届かない原因もあります 🪞
スキンケアを頑張っているのに肌が安定しない。以前より顔色が冴えない。疲れが取れず、老けて見える気がする。そのような悩みには、皮膚そのものの問題に加えて、生活習慣や全身状態が関係していることがあります。
- 睡眠不足
- 過度なダイエット
- たんぱく質不足
- 鉄不足
- ストレス
- 運動不足
- 飲酒習慣
- 血糖値の乱れ
- 筋肉量の低下
すべての肌トラブルを、栄養不足や自律神経だけで説明してはいけません。
アトピー性皮膚炎、酒さ、ニキビ、蕁麻疹、貧血、甲状腺疾患、婦人科疾患など、きちんと診断と治療が必要な病気が隠れていることもあります。
大切なのは、肌だけを見るのではなく、必要に応じて身体全体を見ることです。
▼ ③ アンチエイジングで、最初に整えたい5つのこと ✅
1.睡眠を削らない 😴
睡眠は、肌の回復、食欲、免疫、気分、集中力、体重管理にも関係します。高価な美容施術を受けていても、毎日睡眠が短く、夜更かしや寝酒が続けば、身体は整いにくくなります。
2.たんぱく質を極端に減らさない 🥚🐟
たんぱく質は、筋肉、皮膚、髪、爪、免疫、血液、ホルモンの材料です。サラダだけ、果物だけ、スムージーだけの食事では、体重が減っても筋肉や元気まで失ってしまうことがあります。
3.鉄不足を見逃さない 🩸
特に月経のある女性では、鉄不足が隠れていることがあります。
- だるい
- 息切れしやすい
- 動悸がする
- 頭痛がある
- 集中できない
- 髪が抜けやすい
鉄サプリメントを自己判断で長く飲み続けるのではなく、血液検査を行い、月経過多や婦人科疾患などの原因も確認することが大切です。
4.運動は体重を減らすためだけではない 🚶♀️
運動は、体型だけでなく、姿勢、血流、骨、筋肉、代謝、睡眠、気分にも影響します。美しい姿勢やしなやかな動きも、美容の一部です。
5.血糖・食べ過ぎ・飲み過ぎを整える 🍰🍷
甘い飲み物、夜遅い食事、食べ過ぎ、飲酒習慣は、体重、睡眠、血糖、中性脂肪、脂肪肝に影響します。
完璧を目指さなくて大丈夫です。甘い飲み物を減らす、夜食を減らす、週に少し歩く。そのような小さな工夫から始めましょう。
▼ ④ 自律神経と美容の関係。ストレスは見た目にも表れます 🌙
今回のセッションでは、迷走神経、自律神経、炎症、代謝のつながりも取り上げられていました。
ストレスが続くと、睡眠、食欲、腸の状態、肌、むくみ、疲れやすさなどに変化を感じる方は少なくありません。
- 眠りが浅い
- 食欲が乱れる
- 便通が不安定になる
- 顔がむくむ
- 肌荒れが悪化する
- 疲れが取れない
ただし、気になる症状を何でも自律神経のせいと考えるのは危険です。
強い息切れ、胸痛、急な体重減少、発熱、月経異常、動悸、強い落ち込みなどがある場合は、まず病気が隠れていないかを確認しましょう。
▼ ⑤ 美容内科だからこそ、安全性と医学的根拠を最優先に ⚠️
美容内科は、外見の変化を目的としながらも、栄養、睡眠、ホルモン、代謝、ストレスなど、身体全体の状態を考える医療です。
病気を治すためだけではなく、毎日をより健やかに、自分らしく過ごすために行う側面もあります。
だからこそ、安全性、倫理性、科学的根拠は、何よりも大切にされなければなりません。
美容内科には、栄養指導、生活習慣の改善、必要に応じた検査、内服、サプリメント、注射・点滴など、さまざまな選択肢があります。
その一方で、効果や安全性について、科学的根拠がまだ十分とはいえない治療や製剤もあります。
新しい、再生医療、細胞レベル、若返り、点滴するだけ、といった言葉の印象だけで治療を選ばないことが大切です。
何を目的とした治療なのか。どのような効果が期待できるのか。どのような副作用やリスクがあるのか。十分な説明を受けてから選択しましょう。
▼ ⑥ 美容内科の点滴・サプリ・再生医療を考える前の5つの質問 💡
1.何を目的に受ける治療ですか?
肌、疲労、髪、睡眠、ダイエットなど、目的を明確にしましょう。
2.医学的な根拠はありますか?
SNSで話題、多くの人が受けている、ということだけでは医学的な根拠にはなりません。
3.副作用やリスクの説明はありますか?
副作用はありません、自然由来だから安全、と言い切る説明には慎重になりましょう。
4.未承認の製剤ではありませんか?
国内未承認の製剤の場合、何が分かっていて、何が分かっていないのか、十分な説明が必要です。
5.生活習慣や病気の評価を飛ばしていませんか?
本当に必要なのは点滴ではなく、睡眠、食事、貧血の治療、甲状腺の評価、糖尿病や脂質異常症の治療、皮膚疾患の標準治療かもしれません。
美容内科は、病気の診断や生活習慣の見直しを飛ばすための近道ではありません。
まとめ|本当のインナービューティーとは ✨
美容内科の本質は、サプリメントや点滴を増やすことではありません。
睡眠、栄養、筋肉、骨、血管、代謝、ストレス、皮膚を、医学的な視点で一緒に整えていくことです。
- 肌だけでなく、身体全体を見る
- 睡眠と食事を土台にする
- 筋肉と姿勢を守る
- 鉄不足などを必要に応じて確認する
- 華やかな言葉よりも、安全性と医学的根拠を大切にする
※本記事は、第26回日本抗加齢医学会総会の美容内科セッションで得た学びを、患者さん向けに分かりやすく整理したものです。
※疲れやすさ、息切れ、動悸、急な体重変化、月経異常、皮膚症状などがある場合は、サプリメントや美容内科の治療だけで判断せず、医療機関でご相談ください。
投稿者プロフィール
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院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
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からだ整えラボ
① 医学=呼吸器・アレルギー
② 生活=腸・温活・食・睡眠・肌
③ 幸福=働き方・環境・園芸
“病気を診るだけでなく、人をまるごと診たい”
——その思いを胸に、学びを続けています。
医学的根拠 × 生活習慣 × 心の豊かさ
三位一体の医療をめざしています。
資格:
<医学・医療>医学博士、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、日本喘息学会認定喘息専門医、日本内科学会認定内科医、日本喘息学会認定吸入療法エキスパート
<予防医学・代替医療・環境>
機能的骨盤底筋エクササイズpfilAtes™認定 インストラクター国際資格← NEW✨
カラダ取説®マスター・ジェネラル
環境省 環境人材認定事業 日本環境管理協会認定環境管理士、漢方コーディネーター、内面美容医学財団公認ファスティングカウンセラー、日本セルフメンテナンス協会認定腸内環境管理士、腸内環境解析士、日本温活協会認定温活士、薬膳調整師、管理健康栄養インストラクター、食育健康アドバイザー、日本フェムテックマイスター協会公認フェムテックマイスター®上級、公認妊活マイスター®Basic、日本スキンケア協会認定スキンケアアドバイザー、メンタル士心理カウンセラー、アーユルヴェーダアドバイザー、快眠セラピスト、安眠インストラクター
<文化・生活>
日本園芸協会認定ローズ・コンシェルジュ、ローズソムリエ®(バラ資格)
<受賞歴>
第74回日本アレルギー学会学術大会「働き方改革推進奨励賞」受賞