DEXA法による骨密度測定の説明

DEXA法による骨密度測定の導入について

実際に多くの患者様にご利用いただいており、高い満足度を得ていることを嬉しく思います。

特に、ステロイドを長期間使用されている患者様には優先的にこの検査を推奨しております。

ステロイド使用は骨粗しょう症のリスクを高めることが知られていますが、この検査により、予防薬の効果が確認され、骨粗しょう症が防げていることを証明できた患者様もいらっしゃいます。

この結果は、予防策が効果的であることを示す貴重な証拠であり、私たちは患者様の健康維持に貢献できていることに大きな喜びを感じています。

DEXA法の特徴と信頼性

  • 高精度: DEXA法は、非常に正確で信頼性の高い骨密度測定法として認められています。これにより、患者さんの骨粗しょう症のリスクを正確に評価することができます。
  • 低線量: 検査に使用されるX線の量は非常に少なく、患者さんへの放射線被ばくリスクを最小限に抑えることができます。
  • 迅速な検査時間: 上腕DEXA検査は15秒で完了し、患者さんの負担を軽減します。
  • 特定部位の測定: 上腕骨や脊椎、腰椎など、特定の骨を対象に正確な骨密度を測定することができます。

他の骨密度測定法との比較

他にも骨密度を測定する方法はありますが、DEXA法はその中でも特に推奨される方法です。以下は、DEXA法と他の骨密度測定法との比較です。

  • 超音波骨密度測定法: 超音波を使用して骨の密度を測定します。手軽で非侵襲的ですが、DEXA法ほどの精度はありません。
  • QCT(定量的CT): CTスキャンを用いて骨密度を測定します。非常に正確ですが、DEXA法に比べて高コストであり、放射線被ばく量も多くなります。
  • 単一エネルギーX線吸収法(SEXA): DEXA法よりも古い技術で、使用される機会は少なくなっています。DEXA法に比べて精度が低い場合があります。

まとめ

骨粗しょう症の早期発見と予防には、正確な骨密度測定が重要です。

当院で採用しているDEXA法は、その高い精度と安全性により、骨粗しょう症診断のゴールドスタンダードとされています。

特に上腕骨での測定は、骨折リスクの高い部位を正確に評価できるため、患者さんの健康管理において非常に有効な手段です。

他の骨密度測定法と比較しても、DEXA法の利点は明らかであり、骨粗しょう症の診断と管理において重要な役割を果たします。


投稿者プロフィール

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)

院長:山口裕礼(やまぐちひろみち)
2017年1月、希望が丘(神奈川県横浜市)にて、やまぐち呼吸器内科・皮膚科クリニックを開院しました。